事件現場に残された“遺留品”がもつ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージを代弁。事件そのものを解決するだけでなく、遺族の心情をも救う優しさと、超マイペースで空気を読まない不思議キャラで、視聴者を虜にしてきた刑事・糸村聡(上川隆也)の活躍を描く『遺留捜査』第6シーズンが、1月14日(木)初回2時間スペシャルで開幕する。

初回2時間スペシャルでは、時価5億円の名画をめぐる資産家殺人事件の謎に、糸村ら京都府警 特別捜査対策室の面々が挑戦。柄本明演じる、因縁の古美術鑑定家・園田蓮が第5シーズンに続いて再登場する。

そんな本作スタートに先駆けて「10周年記念トークイベント」の収録を実施。主演・上川、神崎莉緒役・栗山千明、村木繁役・甲本雅裕が出席し、作品への思いや撮影秘話を明かしたほか、2021年の抱負をしたためた「書」を披露した。

◆冬の京都を舞台に“特対”メンバー集結!

2011年に第1シーズンが誕生して以来、連続ドラマやスペシャルドラマとして放送を重ね、今年10周年という記念すべき節目を迎えた『遺留捜査』。14日(木)からはじまる第6シーズンは、レギュラー放送では初となる、冬の京都を舞台にお送りする。

また今シーズンより、戸塚純貴演じる若手刑事・沖田悟が加入。実力以上に自己評価が高い自由な現代っ子・沖田が、『遺留捜査』に新風を吹き込む。

◆「腐れ縁コンビ」が、10周年への思いを吐露

イベントでは、主演の上川が「作品がはじまった当初は、これだけ長く続けられること自体、想定すらしておりませんでしたので、今とても不思議な感慨でいます。1本1本を重ねてきて、ここにたどり着いた、という感覚です」と10周年を迎えた思いを感慨深い面持ちで告白。

第1シーズンから科捜研研究員・村木繁を演じてきた甲本にとっても、10年間同じ役を演じ続けるのははじめての体験だが「毎回、作品が続くこと自体が奇跡だなと思っているので、今回も同じだけの奇跡を感じながら新鮮に臨んでいます」と心境を語った。

栗山は、『遺留捜査』が京都に舞台を移した2017年放送のシーズン4から参加してきたが、連続ドラマとしては初となる冬クールの登板に「京都はとても街並みが美しいのですが、寒さはひとしおで…。みんなで耐えながら、一丸となって撮影しています」と、寒さが今作のいちばんの大敵であると吐露。

これには糸村もすぐさま同意し「冬のスペシャルの際はいつものいで立ちに手袋とマフラーを着けて臨んだのですが、どうやらこの冬はそれでは太刀打ちできなさそうな予感がしておりまして…。糸村の身が心配ですので、彼に成り代わりまして今、上川が上層部に直談判をしているところです(笑)」と、スーツにスニーカーという定番の糸村スタイルが“冬バージョン”になるかもしれないと予告した。

◆新メンバー・戸塚純貴との共演秘話を暴露!

また、トークでは今シーズンからレギュラーメンバー入りした戸塚純貴の話題も。上川は2015年の連続ドラマ『エンジェル・ハート』(NTV)で戸塚と共演したことがあり、約6年ぶりとなる今回の共演を「彼はとても“場が乱れる男”で、撮影初日からいい絡みができました。新しい『遺留捜査』の大きなみどころになっていくと思います」と、熱烈歓迎。

そんな上川の“戸塚評”に栗山も大きくうなずきながら「“新しい風が吹いたな!”という印象。毎回、“こんな感じになるのか!”と驚きのお芝居をしてくださる」と語り、甲本も「“なんだ、こいつ!?”みたいな感じを醸し出していていい! 今回のシーズンはまた厚みが増したなと思っています」と、戸塚の軽妙な演技を絶賛した。

◆上川が2021年の抱負を美文字で表明

さらに、イベントではそれぞれが2021年の抱負をしたためた「書」を披露するコーナーも。達筆で知られる上川が綴ったのは、「適当」という二文字だ。

普段、“いい加減”といったニュアンスで使われることも多い言葉だが、上川は「本来は文字どおり、“その場その場で適したことをやっていく”という意味らしいんですね。まさに今、情勢が二転三転していくなか、その時々の変化に合わせて、真っ当なことをやっていきたい」と、その意を語った。

続く栗山は「私にはなかなか胸を張って言える特技がないので…」と謙遜しながら、「特技を見つける」としたため、新年の決意を表明。

そして甲本は、フリップのあちこちに「村木」という役名を書き散らした掟破りの作品を披露。甲本は「この意味は、“今を大切に生きよう”です。私にとって今は『遺留捜査』の村木がすべてなので…」と、現在、『遺留捜査』に全力投球していることを明かした。

◆腐れ縁コンビがアドリブの心構えを初告白

その後、トークは『遺留捜査』ファンにとって毎回楽しみな糸村と村木のかけあいシーンについてへと発展。

甲本は「今はどちらかがポーンとアドリブをはじめると、いつの間にか相手がついてくる、という形になって自然体でやっています」と、10年間築き上げてきた上川との固い“絆”をアピール。

「でも脚本を変えたなら、その上をいかないと。だから一発目からドキドキです」とアドリブは毎回、自身にとって挑戦であることも打ち明けた。

それを聞いた上川は「こんなふうにアドリブに対しての心構えを包み隠さず語るのは、はじめてかもしれませんね。プレミアム映像ですね(笑)」と称え、甲本を一瞬で“照れ顔”にさせていた。

◆主題歌は4シーズン連続で小田和正に決定!

今回のイベントでは、第6シーズンの主題歌も解禁。この冬、『遺留捜査』のクライマックスを盛り上げてくれるのは、日本音楽界のレジェンド・小田和正の新曲『風を待って』だ。

実は小田和正と『遺留捜査』の絆は深く、小田は2013年放送の第3シーズンに主題歌『やさしい風が吹いたら』を提供。続く第4シーズン(2017年)でも、『小さな風景』を主題歌に書き下ろした。そして第5シーズン(2018年)では、この2曲をW主題歌としてストーリーにあわせて使用するという超贅沢なコラボが実現した。

第6シーズンの主題歌『風を待って』は、CMにも起用されている小田和正初の配信限定シングル。そのやさしく温かい歌声を聴いた上川は、「10年目という節目に小田さんのやさしい歌声で物語をお届けできることを心からうれしく思います。本当に胸に染み入る音色だなと思います」と、しみじみ感謝。

そしてイベントの最後、「『遺留捜査』は1作1作、節を重ねて成長し、成長させていただいてきた作品。今回、10個目の節を刻もうとしています。またここから上へ上へ、竹のようにまっすぐ伸びていきながら、新しい、そしていつもと変わらない『遺留捜査』をお届けしていきたい」と力強く呼びかけ、笑顔でイベントをしめくくった。

◆上川隆也(糸村聡・役)コメント(全文)

――2021年で『遺留捜査』は10周年を迎えましたが、その心境は?

作品がはじまった当初は、これだけ長く続けられること自体、想定すらしておりませんでしたので、今とても不思議な感慨でいます。

ただ、『遺留捜査』は10周年といっても、シリーズとしては6作目。その間に計10本のスペシャルドラマを挟みながらお届けしてきた作品ですので、“シリーズとして10年間続けてこられた”という感慨よりも、むしろ“1本1本を重ねてきて、ここにたどり着いた”という感覚のほうが強いような気がするんです。

だからこそシリーズだろうが、スペシャルだろうが、同じような感覚で臨んできました。今も“また次のシーズンにつなげるぞ!”というような気持ちがまったくないまま、ここにたどり着いたという感じです。

――糸村といえば“スーツ+スニーカー”が定番スタイルですが、真冬の京都では変わったりするのですか?

一度、冬のスペシャルを収録した際にはいつもの出で立ちに加え、手袋とマフラーを着けて臨んだのですが、どうやらこの冬はそれでは太刀打ちできなさそうな予感がしておりまして…。

糸村の身が心配ですので、彼に成り代わりまして今、上川が上層部に直談判をしているところです(笑)。いい結果が出ることを祈っております。

――新メンバー・戸塚純貴さんの印象は?

彼はとても“場が乱れる男”で、撮影初日からとてもいい絡みができました。今回のシリーズから参戦する沖田という役の意気込みや心構えと、戸塚くんの気持ちがうまくリンクしているような感じがあり、沖田が“特対”の部屋で何をしてやろうかと思っている気持ちが、そのまま表れているような気がします。

視聴者のみなさまには、戸塚くんがもたらしてくれている“リフレッシュ感”も十分に感じていただけるでしょうし、新しい『遺留捜査』の大きなみどころになっていくと思います。

――今年の抱負を教えてください!

「適当」です。字義的にはあまりよくない印象でとらえられてしまうことが多いのですが、本来は文字どおり、「その場その場で当たることに適したことをやっていく」という意味らしいんですね。

まさに今、情勢が二転三転していくなか、そのときどきの変化に合わせて、真っ当なことをやっていきたいと思っています。

――10年の歴史のなかでとくに印象に残っているストーリーやシーンは?

やはり甲本さん演じる村木さんがピンチに陥ったストーリー(※スペシャル第9弾/2019年12月放送)でしょうか。

それはさかのぼると、第2シーズンの第5話(※田中哲司演じる同僚が凶弾に倒れるエピソード)に繋がるのですが、あんな面持ちになる糸村はこれまでにもありませんでしたし、糸村にもそれなりの出来事があったんだな、ということがわかる一幕だったと思います。

ぜひ過去のエピソードは配信でご覧いただけたらと思います。

――今後、『遺留捜査』で挑戦してみたいことは?

これまでロッククライミングなどにも挑んだのですが、あれは“挑戦”というよりは“無理難題”だと思っています(笑)。もしかしたら今回のシーズンでは“寒さ”に挑戦しているかもしれません。どこまで耐えられるのか、挑んでみろと言われているのかもしれないですね。

――『遺留捜査』ではアドリブはどのようにして生まれているのですか?

甲本さんからアドリブが来ないわけはない、と思っていると言いますか…どこかに差し挟まれるのは想定済みですので、そのときどきの気持ちやシチュエーションに合わせて対応するようにしています。

村木さんは急に歌い出したり、踊り出したり、「そんなこと台本に書いてなかったよな」というようなことを、スキを狙ってやってくるので、僕らがそれに対処した結果があのようなシーンになっています。

甲本さんは「脚本をもらってからが挑戦」とおっしゃいますが、まさに甲本さんは現場でどんなことができるのかをどんどん試し、挑んでいるので、それが甲本さんにとって“村木としての『遺留捜査』との向き合い方”なんだと思っています。

――小田和正さんが手がけた第6シーズンの主題歌『風を待って』を聴いた感想は?

小田和正さんには第3シーズンから主題歌を手がけていただいて、これが3曲目になるのですが、どの曲もそれぞれに『遺留捜査』に寄り添った歌声、歌詞、メロディーで作り上げてくださいました。

本当にありがたいことですし、10年目という節目に小田さんのやさしい歌声で物語をお届けできることを心からうれしく思います。本当に胸に染み入る音色だなと思います。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

今回のイベントでは僕らのバックに“10”をかたどった竹のオブジェを飾っていただきましたが、『遺留捜査』も1作1作、節を重ねて成長し、成長させていただいてきた作品だと思っています。

今回10周年ということで10個目の節を刻もうとしています。またここから上へ上へ、竹のようにまっすぐ伸びていきながら、新しい、そしていつもと変わらない『遺留捜査』をお届けしていきたいと思っております。

◆栗山千明(神崎莉緒・役)コメント(全文)

――レギュラーシリーズで冬の京都が舞台となるのは初ですが、冬の撮影はいかがですか?

正直、寒いなか、撮影を頑張っております(笑)。京都はとても街並みが美しいのですが、寒さはひとしおで…。みんなで耐えながら、一丸となって撮影しています。

なかには、あまり言い慣れない、難しいセリフもあり、寒いとどうしても口がうまく回らないのでNGを出してしまうのではないかなと心配しています。

――新メンバー・戸塚純貴さんの印象は?

長らく培ってきたチームワークのなかに、「新しい風が吹いたな!」という印象です。一緒のシーンでは毎回、「こんな感じになるのか!」と驚きのお芝居をしてくださるので、より楽しい現場になっていると思います。

――今年の抱負を教えてください!

「特技を見つける」です。私にはなかなか胸を張って「これは得意です!」って言える特技がないので、そういうものを見つけていきたいなと思っています。

今、ひとつ思っているのは、字をきれいに書けるようになりたいということ。上川さんは美文字なので、すごくうらやましいです!

――今後、『遺留捜査』で挑戦してみたいことは?

私が演じる神崎莉緒は過去の回想などでプライベートの部分がちょこちょこ見える回が多いので、仕事以外のシーンが増えても楽しいかなと思っています。

――これまでの撮影でとくに印象に残っているストーリーやシーンは?

いちばん笑いをこらえたのが、村木さんがヒールを履いて体育館を右往左往する回(※第4シーズン/2017年・第8話)です。私はいつものように「糸村さん、何してるんですか!」っていうお芝居をしなければならなかったのですが、吹き出してしまいそうになって大変だったのでよく覚えています。

――上川さんと甲本さんのかけあいを間近でご覧になって、いかがですか?

糸村さんと村木さんのシーンはとくにアドリブが多く、最初のころは「台本と違うことになっている!」とビックリしました。はじめはついていくのに必死でしたが、「今回もはじまっていくんだろうな…」と理解してからは、私もお2人のかけあいを楽しく見させていただいています。

――小田和正さんが手がけた第6シーズンの主題歌『風を待って』を聴いた感想は?

ドラマの後半、多くの視聴者のみなさんが胸を熱くされているなかで、この曲がよりストーリーを盛り上げてくださるんだろうなと思っています。私自身も出来上がりを楽しみにしています。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

放送は寒い時期になりますが、『遺留捜査』を見て温かい気持ちになっていただけたらと思います。

◆甲本雅裕(村木繁・役)コメント(全文)

――2021年で『遺留捜査』は10周年を迎えましたが、その心境は?

特別何かが変わるわけではないのですが、毎回、作品が続くこと自体が奇跡だなと思っているので、今回も同じだけの奇跡を感じながら新鮮に臨んでいます。続けているという感覚よりも、そこに生まれたものに毎回向かっていくだけなので、毎回、新鮮に演じられているような気がします。

例えば、お父さんが課長から部長に昇進したら家族が鯛の尾頭付きで祝ってくれたりすると思うんですけど、『遺留捜査』が10年目っていわれても、「あ、そうなの?」という感じで、出てくるものは鯖の塩焼きですよ(笑)。でも鯛より美味しい!

そんな特別より上の奇跡を毎回感じているような気がします。

――京都を舞台にした冬の撮影は初ですか、いかがですか?

冬の撮影と聞いた瞬間、僕、真っ先にスタッフに「糸村さんは大丈夫?」と聞いたんですよ。糸村という役柄を崩さず、でも何か羽織らないと心配だな、といちばんに思ったので…。

村木は科捜研から外に出たとしても、自家発電のようにテンションを上げれば寒くないので、僕は大丈夫です(笑)。

――新メンバー・戸塚純貴さんの印象は?

僕の場合はいつも“科捜研”という離れ小島にいるので、戸塚くんともそんなに会っていないのですが、「なんだ、こいつ!?」みたいな感じを醸し出していていいなと思いましたね。今回のシーズンはまた厚みが増したなと思っています。

――今年の抱負を教えてください!

(「村木」という役名をちりばめたフリップを披露し…)この意味は「今を大切に生きよう」です。私にとって今は『遺留捜査』の村木がすべてなので、「今(=村木)を大切に生きよう」ということです。

「村木」のなかに「村本」を紛れ込ませたのは、失敗したときも「しまった!」と思い詰めるのではなく、「『やっちゃったー!』って笑っちゃおうよ、余裕をもっていこうよ」というメッセージ。

この抱負にはいろんな意味が詰まっております!

――10年の歴史のなかでとくに印象に残っているストーリーやシーンは?

栗山さんが、村木の“ヒール回”を挙げてくださいましたが、ヒールなんて履いたのはあのときがはじめてでしたし、立っていることもままならない状態だったので、そのときはじめて女性はすごいなって思いました。途中で何度もヒールが折れてしまい、大変でした。

あと、やはり印象に残っているのは、僕がピンチに陥ったスペシャル回ですね。脚本を読む前に、マネージャーから「次の脚本送りました。追伸、撃たれます」ってメールに書いてあって衝撃を受けて、実際に脚本を読んでさらにビックリしました。

いちばん気になったのは、村木が撃たれたら糸村さんはどうするんだろうということ…。そこにすごくドキドキしたことを覚えています。

――今後、『遺留捜査』で挑戦してみたいことは?

実は、毎回挑戦しているつもりです。役者は毎回、脚本が届いてから挑戦がはじまります!

――『遺留捜査』ではアドリブはどのようにして生まれているのですか?

数年前までは現場に入る前、僕が思いついたことを上川くんの楽屋に行って伝えて、上川くんも「僕はこう思っているんだけど」と返ってきて、それをすり合わせていく状況でした。でも今は、現場で突然はじめています。そこが10年目、ということなのかもしれません。

どちらかがポーンとはじめると、いつの間にか相手がついてくる、という形になっていて自然体でやっています。脚本があってこそそれができるということが大前提ではあるのですが、脚本を変えたならその上をいかないと、必要ない存在となってしまう。だから一発目からドキドキです。

――小田和正さんが手がけた第6シーズンの主題歌『風を待って』を聴いた感想は?

この主題歌が、どんなふうに『遺留捜査』にマッチしていくのか、楽しみでなりません!

――最後に視聴者へひと言お願いします。

第6シーズン、そして10年目ですが、今回は今回がすべてと思って、またテンション高く頑張りますので、ぜひ見てください!