プレジデント ウーマン 2018年11月号 掲載

■電子書籍は「見て理解」がやりやすい

ページをめくるスピードが紙に比べて遅い電子書籍は、速読には不向きだと一般的にはいわれている。しかし、速読法を教えてくれたExイントレ協会代表理事の角田和将さんは、電子書籍派だ。Amazon Kindleを愛用し、外出時はiPad、自宅ではパソコンを使って読書をしている。

「速読は電子書籍のほうが圧倒的にやりやすい」と角田さんは断言する。「速読をするうえで大事になるのが、『読む』のではなく、言葉を『見て理解』する感覚を身につけること。紙と違って電子書籍などのデジタルツールは、『読む』というよりも『見て理解』するものとして使われることが多いので、実は速読向きなんです。紙の本はどんなに意識していても、なぞり読みや黙読のクセが出てしまいやすい。その点、電子書籍は『見て理解』しやすいので、速読トレーニングをするうえでも、おすすめのツールです」

さらに、難しいビジネス書などを読まなければならない場合は、電子書籍を使ったほうがいいと角田さんは続ける。

「分厚い本や、見ただけで身構えてしまう内容のときこそ電子書籍の出番です。電子書籍のいいところは、自分好みに仕様を変えられること。速く読みやすい環境をつくることで、読むことに対する心理的なハードルを下げられます。続々と新しい機能も出てきていて、ますます使いやすくなっています」

紙の人気は根強いものの、電子書籍のシェアは年々拡大。多くの企業が参入を果たし、電子書籍ストアの数もここ数年で一気に増えた。各ストアは切磋琢磨(せっさたくま)しながらバージョンアップを図っている。しかし、電子書籍に興味を持っていても、「どれほど便利なのかがイマイチわからない」という人も多いのではないだろうか。そこで、角田さん愛用のAmazon Kindleを用いながら、電子書籍を使うといかに読書が快適になるのかを解説してもらった。