プレジデント 2020年8月14日号 掲載

■コロナの混乱相場で勝ったのは誰だ

コロナショックにより、金融市場に世界的な大混乱が生じている2020年。3月19日、日経平均株価は終値1万6552円を記録し、今なお大きな変動が続いている。帝国データバンクの調べによると、新型コロナの影響で倒産した企業は335件(20年7月13日現在)となっており、20年中の倒産件数は1000件を超えるという見方もある。

「IMF(国際通貨基金)は世界経済の見通しで、20年の世界全体の成長率をマイナス4.9%、日本はマイナス5.8%と予測しました。歴史的な大不況の訪れを予感させる一方、日経平均は不気味にも、上昇し続けています」

そう話すのはテクニカルアナリストの馬渕磨理子氏だ。株価上昇の背景については以下のように説明する。

「最大の理由は、アメリカによる無制限の金融緩和と米連邦準備制度理事会によるジャンク債の購入をしている点です。米国のみならず、日本や欧州の中央銀行も『金融危機を起こしてはいけない』という命題に向けて動いていることが株高につながっています。しかし過度な株価上昇は必ず崩壊を招きます。立ち上がれないほどのダメージになる恐れがあります」

こうした混乱期に、コロナショックを株式投資で文字通り、“倍返し”ではねのけ、大儲けした投資家も存在する。