東京女子プロレスが5月3日、東京・後楽園ホールで「YES! WONDERLAND 2022〜夢の翼を広げ〜」を開催。プロレスラー、筋肉アイドルとして活躍してきた才木玲佳がリングに別れを告げた。

 才木は2014年12月、WRESTLE-1公式サポーター「Cheer♡(ハートマーク)1」に加入。芸能活動を行いながら、2016年3月にプロレスデビューを果たした。同6月から東京女子にレギュラー参戦し、プリンセス・オブ・プリンセス王座、プリンセスタッグ王座(パートナーは小橋マリカ)を戴冠。2017年夏には同団体の最強決定トーナメント「第4回東京プリンセスカップ」を制覇するなど、大きな足跡を残した。

 その後、同団体のリングから離れ、「Cheer♡1」を卒業。2019年8月に右下顎(あご)を骨折し、以後、プロレス活動を休止。今年3月にプロレス、ボディビルからの引退を表明していた。

 この日、才木は「Cheer♡1」の後輩・遠藤有栖と3分間のエキシビションマッチに臨んだ。2人は同グループでの在籍期間は重なっていないが、才木にあこがれてプロレスラーになることを志した遠藤は、デビュー前に直接指導を仰ぐなど交流を深めていた。

才木はグラウンドでのレスリングの攻防から、ドロップキック、サッカーボールキックを繰り出すなど、ブランクを感じさせないファイトぶり。得意技のキャメルクラッチに入ろうとするも、体勢を入れ替えられ、その技を継承した遠藤に絞め上げられたが、あっという間にタイムアップとなった。

 試合後、戦友でもあった山下実優から花束、坂崎ユカから色紙を渡された才木は「2年8ヵ月ぶりにプロレスのリングに戻ってきました。人生のなかで一番短く感じる3分。やっぱ短い! 足りない! プロレスは楽しいし、プロレスは大好きだなって。意外と体も覚えてるもんで、リングから離れてる時間が長かったけど、プロレスラーなんだなって実感した3分間でした。最後に対戦してくれた有栖。私の知ってる有栖じゃなくて、もう立派なプロレスラーの有栖でした。もっと有栖と戦いたいって思ったし、またこれから一緒にやってたら、どんなストーリーが紡げるんだろうって、想像も膨らんだし、ワクワクもした」とマイク。

続けて、「引退するつもりで、このリングに来たわけですけど、引退撤回しようかなって思ってしまうくらい楽しくて。だけど引退を決意したのも、悩みに悩んで決めたことだし、0か100かしかできない私の性格だから。ケジメをつける意味でも、今日私は引退します。実質3年半という短いレスラー人生ではあったんですけど、そのほとんどをこの東京女子でお世話になって、プロレスを好きにならせてくれたのも東京女子でした。離れてる間も仲間だと思ってくれていた選手も多いし、引退するって言ったときに快く承諾してくれた、懐の深さと愛情の深さ、こういう東京女子だからこそ、私はこれからも大好きです」とあいさつし、10カウントゴングを聞いた。

 バックステージで才木は「3分、あんなに短いんだって驚いたり。有栖とはもっとやり合いたかったけど、悔いにはしたくないので、最後に手を合わせることができてよかったです。デビューして1年ちょっととは思えない動きで、後輩として誇らしい存在で、これからの活躍に期待したいです」と遠藤を評した。そして、「たとえば月イチとか、たまに参戦とか、そういう形ができないたちなので。やるってなったらガッツリやりたい。となると、ケガの怖さだったりも感じる部分が出てくるだろうし。ほかの仕事との兼ね合いで心揺さぶられましたけど引退しました。東京女子は大好きな存在なので、何かしらの形で関わっていけるなら本望です」とコメントした。

【大会名】YES! WONDERLAND 2022〜夢の翼を広げ〜
【日時】2022年5月3日(火・祝)
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】695人(超満員札止め)

▼オープニングマッチ プリンセスタッグ選手権試合 30分一本勝負
<王者組>坂崎ユカ&○瑞希 vs 乃蒼ヒカリ●&角田奈穂<挑戦者組>
13分53秒 キューティースペシャル
※第9代王者組が4度目の防衛に成功。

▼第二試合 エキシビションマッチ 3分
才木玲佳 vs 遠藤有栖
※エキシビションマッチのため勝敗なし

▼第三試合 20分一本勝負
上福ゆき&○桐生真弥 vs 猫はるな&鳥喰かや●
10分9秒 逆エビ固め

▼第四試合 15分一本勝負
○鈴芽 vs 長野じゅりあ●
5分46秒 片エビ固め
※リングアベル

▼第五試合 20分一本勝負
辰巳リカ&渡辺未詩&○荒井優希 vs 愛野ユキ&らく&原宿ぽむ●
13分41秒 片エビ固め
※Finally

▼セミファイナル 20分一本勝負
○山下実優&伊藤麻希 vs 志田光&宮本もか●
15分2秒 片エビ固め
※Skull Kick

▼メインイベント プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>○中島翔子 vs ハイパーミサヲ●<挑戦者>
14分29秒 エビ固め
※ダイビング・セントーン。第10代王者が2度目の防衛に成功。

〈写真提供:東京女子プロレス〉