今年創立50周年を迎えた全日本プロレスが日本武道館に帰ってくる。全日本が武道館で大会を開催するのは2004年2・22「2004エキサイトシリーズ最終戦」以来、18年半ぶりのこととなる。

当時のメインは川田利明vs橋本真也の三冠ヘビー級選手権試合だった。

全日本の武道館と言えば、三冠ヘビー級タイトルマッチとあって、今回も三冠戦はもちろん、全日本の現在、過去、そして未来を映し出すような豪華カードが全12試合組まれている。

「全日本プロレス50周年記念大会」
★9月18日(日)東京・日本武道館(16:30)

▼三冠ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
⑫〈王者〉諏訪魔vs〈挑戦者=第9回王道トーナメント優勝者〉宮原健斗
※第67代王者初防衛戦。

▼三冠ヘビー級王座次期挑戦者決定戦(60分1本勝負)
⑪ジェイク・リーvs野村直矢
※勝者が9・19後楽園で三冠ヘビー級王者(9・18日本武道館、諏訪魔vs宮原健斗の勝者)に挑戦。

▼世界ジュニアヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
⑩〈王者〉タイガーマスクvs〈挑戦者〉青柳亮生
※第62代王者4度目の防衛戦。

▼世界タッグ選手権試合(60分1本勝負)
⑨〈王者〉芦野祥太郎&本田竜輝vs〈挑戦者〉大森隆男&征矢学
※第91代王者2度目の防衛戦。

▼創立50周年記念特別試合(30分1本勝負)
⑧渕正信&大仁田厚&越中詩郎vsグレート小鹿&谷津嘉章&井上雅央
※和田京平レフェリー・木原文人リングアナウンサー

▼スペシャルシングルマッチ(30分1本勝負)
⑦青柳優馬vsクリストファー・ダニエルズ

▼安齊勇馬デビュー戦(30分1本勝負)
⑥永田裕志vs安齊勇馬

▼スペシャルシングルマッチ(30分1本勝負)
⑤大森北斗vs鈴木みのる

▼アジアタッグ選手権試合(60分1本勝負)
④〈王者〉稔&歳三vs〈挑戦者〉佐藤光留&田村男児
※第113代王者3度目の防衛戦。

▼斉藤兄弟凱旋試合(30分1本勝負)
③石川修司&佐藤耕平&納谷幸男vs斉藤ジュン&斉藤レイ&サイラス

▼20分1本勝負
②ヨシタツ&TAJIRI&長井満也&ATMvsイザナギ&ブラックめんそーれ&SUSHI&アンディ・ウー

▼15分1本勝負
①ライジングHAYATO&井上凌vs児玉裕輔&椎葉おうじ



▼15分1本勝負
①ライジングHAYATO&井上凌 vs 児玉裕輔&椎葉おうじ

1972年10・21町田で旗揚げした全日本プロレスが50周年。半世紀の歴史を経て開催される創立記念ビッグマッチのオープニングを飾るのは、ライジングHAYATO&井上凌組vs児玉裕輔&椎葉おうじ組のタッグマッチだ。

“ローカルレスラーの星”HAYATOは愛媛プロレスから全日本に武者修行、レギュラーの地位を確立させ、このところ「これがホントのオレなんだよ」とばかりにセクシーなイメチェンをはかっている。タッグを組む井上は今年1・2後楽園で田村男児を相手にデビューした期待の新星だ。

対する児玉はSMASH、W−1を経て全日本に到達、ジュニア戦線をかき回すテクニシャンである。椎葉は昨年4月にDRAGON GATEを退団、現在はフリーとして全日本などのリングに上がっている。

スピーディーかつフレッシュな闘いが期待される50周年記念大会の第1試合。最初に勝ち名乗りを受けるのは?


▼20分1本勝負
②ヨシタツ&TAJIRI&長井満也&ATM vs イザナギ&ブラックめんそーれ&SUSHI&アンディ・ウー

第2試合はヨシタツ&TAJIRI&長井満也&ATM組vsイザナギ&ブラックめんそーれ&SUSHI&アンディ・ウー組のタッグマッチ。

元WWEスーパースター、世界を知るヨシタツ&TAJIRIの合体は、ヨシタツキングダム国王とTAJIRIワールドの融合である。

そこにU系からラフまでこなすベテランの長井満也が加わり、ATMが金の力にモノを言わせてチームを作る。対するはマスクマン4人組。マスクマンが金満王国に屈するか、それとも…。


▼斉藤兄弟凱旋試合(30分1本勝負)
③石川修司&佐藤耕平&納谷幸男vs斉藤ジュン&斉藤レイ&サイラス

今年1・3後楽園を最後に海外武者修行に旅立った斉藤ジュン&レイの双子兄弟が凱旋帰国、遠征の成果を大舞台で披露する。ともに身長190センチを超える兄弟は、8年間の大相撲生活からレスラー転向を決意し全日本に入団、昨年6月にデビューを果たした。

デビュー年から「世界最強タッグ決定リーグ戦」にエントリーし、国内で26戦を闘った後、海外に旅立った。修行先のアメリカではMLWをはじめいくつもの団体に参戦、北アイルランドにも足を延ばした。

そして今回、大型の彼らに用意されたのはド迫力必至の6人タッグマッチである。斉藤兄弟はサイラスとのトリオで石川&耕平&納谷組と対戦。サイラスはベイダーやバンバン・ビガロを彷彿とさせる大型ファイターで、今年の王道トーナメントに参戦しインパクトを残した。

前世界タッグ王者でもある石川&耕平のツインタワーズに“大鵬3世”納谷が加わるだけに、斉藤兄弟がこの高くて分厚い壁を兄弟がどう破壊するのか。

大型レスラーが主役の全日本、海外武者修行からの凱旋帰国という、旗揚げ当初からの伝統を引き継ごうとする斉藤兄弟。スケールの大きい闘いが期待される。


▼アジアタッグ選手権試合(60分1本勝負)
④〈王者〉稔&歳三vs〈挑戦者〉佐藤光留&田村男児
※第113代王者3度目の防衛戦。

日本最古のタイトルであるアジアタッグ王座戦が、久しぶりに日本武道館でおこなわれる。大会じたいは2004年2月以来だが、武道館でのアジアタッグとなると、03年9・6以来、19年ぶり。当時は第72代王者・佐藤耕平&横井宏考組が、奥村茂雄&平井伸和組を破っている。

あれから19年、現王者は当時から現役だった稔と歳三のベテランコンビだ。ブードゥー・マーダーズとして全日本に乗り込んでいる彼らは、稔が所属する新団体GLEATのリングでも防衛戦をおこっており、9・10横浜で2度目の防衛を果たしたばかり。

そして次なる挑戦者は全日本への奪回を至上命令とする光留&田村組だ。光留は現在の全日ジュニアを象徴するような存在。所属でなくても全日ジュニアにそそぐ愛情は誰よりも強く深い。田村は7・14後楽園でタイガーマスクに渡った世界ジュニア王座奪回に挑むも玉砕。

流出のベルト奪還に向けて再び挑むこととなる。はたして日本最古の王座は外部流出のままか、それとも全日本が取り戻すか。


▼スペシャルシングルマッチ(30分1本勝負)
⑤大森北斗vs鈴木みのる 

大森北斗と鈴木みのるの一騎打ちは。今大会で最も危険な香りのするカードだろう。児玉裕輔とのコンビで6度の防衛を果たしていたアジアタッグ王座を失ったのが今年7月。外部流出を許してしまい、タイガーマスクの手に渡った世界ジュニア王座奪回もならなかった。

そんな北斗に突如舞い込んだのが、鈴木とのシングルマッチだった。突然の決定ながらも、北斗にとっては再浮上に向けた起死回生の大チャンスでもある。元・三冠ヘビー級王者でもある鈴木は衰えを知らずのプロレス王。

それだけに、キャリア34年の鈴木にキャリア4年を迎える北斗が挑むのは無謀以外の何物でもないが、彼のような強心臓の持ち主ならば何かやってくれるのではないかという期待もかかる。団体側もそれを察してのマッチメークなのだろう。

カード発表会見では鈴木が「50周年なので50発殴る」と予告すれば、北斗は「5000発殴ってやりますよ」と大胆に言い返し、強心臓ぶりを見せつけた。試合後、北斗が見る光景とは?


▼安齊勇馬デビュー戦(30分1本勝負)
⑥永田裕志vs安齊勇馬

18年半ぶりの日本武道館大会で将来の全日本マットを担うであろう超新星がデビューする。身長188センチ、体重105キロという恵まれた体格を誇る安齊勇馬は、ジャンボ鶴田さん、諏訪魔を輩出した中大レスリング部出身の23歳。

8・7後楽園のリングに上がりデビューに向けてあいさつをおこなった。「全日本プロレスの名に恥じないレスラーになります!」と宣言した安齊の相手に選ばれたのは、新日本プロレスの永田裕志である。

最近では全日本のリングにも上がり、「王道トーナメント」でベスト4入りと健在ぶりを遺憾なく示している。レスリングの猛者で、プロレスではミスターIWGPの異名も持つ永田の胸を借りる安齊。全日本の日本武道館復活から、王道・全日本の新たなる歴史がスタートする!


▼スペシャルシングルマッチ(30分1本勝負)
⑦青柳優馬vsクリストファー・ダニエルズ

スペシャルシングルマッチのタイトルにふさわしい、スペシャルなカードが組まれた。青柳優馬とクリストファー・ダニエルズの遭遇は、どんな展開になるのかまったく予測がつかない。現在AEWを主戦場とするダニエルズは、来年がキャリア30周年となる大ベテラン。

TNAで大ブレイクしたスタイル、Xディビジョンの中心人物のひとりで、みちのく、新日本、NOAHなど何度も日本の団体に参戦、ワールドワイドな活躍で世界中のプロレスファンに知られるビッグネームだ。

一方の青柳は今年の「チャンピオン・カーニバル」を史上最年少の26歳で制すも、8月の「王道トーナメント」ではライバルの野村直矢に1回戦で敗れただけに、出直しの意味でも今回のダニエルズ戦はターニングポイントになるかもしれない。

はたして、青柳のエンドゲームが堕天使の翼を折るか、それともダニエルズのエンジェルウイングスが青柳をマットに沈めるか。今回実現する夢の対決は、単純に試合内容そのものを楽しみたいカードである。


▼創立50周年記念特別試合(30分1本勝負)
⑧渕正信&大仁田厚&越中詩郎vsグレート小鹿&谷津嘉章&井上雅央
※和田京平レフェリー・木原文人リングアナウンサー

ジャイアント馬場さんが提唱した「明るく楽しく激しいプロレス」。王道・全日本の歴史をそのまま体現するカードが、「創立50周年記念特別試合」と銘打たれた6人タッグマッチ、渕正信&大仁田厚&越中詩郎組vsグレート小鹿&谷津嘉章&井上雅央組だ。

ジュニアの重鎮・渕、王道から派生した邪道・大仁田、全日本を飛び出し新日本で飛躍した越中、極道コンビで大暴れし、最年長でベルトも巻く小鹿、ジャンボ鶴田さんとの五輪コンビで現在は義足で闘う谷津、そして唯一無二のマサオワールドを展開する井上。

そして、脇を固めるのが和田京平レフェリーと木原文人リングアナウンサーだ。どこからどう見ても全日本プロレスの6人タッグ。ジャイアント馬場さんを偲びつつ、レジェンドの現在に過去の全日本をオーバーラップさせる。

オールドファンにとっては涙もの…これぞ50周年記念大会の裏メインと言ってもいいだろう。


▼世界タッグ選手権試合(60分1本勝負)
⑨〈王者〉芦野祥太郎&本田竜輝vs〈挑戦者〉大森隆男&征矢学
※第91代王者2度目の防衛戦。

三冠ヘビー級王座戦のみならず、かつての全日本武道館大会ではタッグ戦線のカードも盛んだった。世界タッグ王座戦や「世界最強タッグ決定リーグ戦」最終戦の舞台になったのも、武道館である。そして今回、復活なる50周年記念大会で、世界タッグ王座戦もおこなわれる。

現王者は芦野祥太郎&本田竜輝組。グングニル・オブ・アナーキーを名乗る彼らは、18年半ぶりの武道館に世界タッグ王者としてリングに上がるのだ。新世代の台頭を実感させるチャンピオンチームと言っていいだろう。

6・19大田区で“ツインタワーズ”石川修司&佐藤耕平組を破り、まさかの一発でベルトを奪取すると、7・18大阪で“ストロングハーツ”T−Hawk&入江茂弘組を破り初防衛。そして2度目の挑戦者に迎え撃つのは、復活“ゲットワイルド”大森隆男&征矢学組である。

事の発端は、8・20後楽園における大森の挑戦表明。「王道トーナメント」で本田に勝った実績を盾に、「ふさわしいパートナーを連れてくる」と宣言。そのパートナーがかつて全日本マットで一世を風靡した征矢とのゲットワイルド復活だったのである。

過去3度世界タッグのベルトを巻き、「世界最強タッグ決定リーグ戦」も制したゲットワイルド。現在、征矢は金剛のメンバーとしてNOAHを主戦場にして闘っているが、ブランクこそあれ伝説のタッグチーム復活は現王者にとって脅威となることは間違いない。

3年10か月ぶりのタッグとなる大森&征矢組が、約10年ぶりに世界タッグのベルトを再び巻き、大森のデビュー30周年に華を添えるのか、それとも芦野&本田組が時計の針を進めか。今後のタッグ戦線を左右するタイトルマッチになりそうだ。


▼世界ジュニアヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
⑩〈王者〉タイガーマスクvs〈挑戦者〉青柳亮生
※第62代王者4度目の防衛戦。

全日本プロレス50年の歴史で唯一、世界ジュニアヘビー級のベルトが新日本プロレスに流出した。今年6・19大田区で佐藤光留からタイガーマスクが王座を奪取。

タイガーは同王座初挑戦で初戴冠となり、以後、田村男児、イザナギ、大森北斗を退け3度の防衛に成功、全日ジュニアの大きな壁となっている。

そして今回、全日ジュニア最後の砦としてタイガーに挑むのが、青柳亮生である。青柳優馬の弟である亮生は19年1・2後楽園でデビュー。

世界ジュニア王座には20年10・24で岩本煌史、21年9・7にSUGIに挑戦、いずれも後楽園ホールで敗れているが、今度は日本武道館の大舞台で団体の至宝奪還と3度目の正直による自身初戴冠をめざすこととなる。

また、ベルトだけではなくタイガーマスクからの勝利は青柳亮生の名前をマット界に知らしめる絶好の機会にもなるだろう。81年4月の衝撃デビューから、プロレス界には常にタイガーマスクの存在がある。

2代目タイガーも全日本の歴史の重要な1ページであり。亮生が生まれた頃にはすでに4代目が活躍していた。その4代目タイガーを相手に、新たなスター誕生の瞬間が現出するのか。22歳の大飛躍に期待したい。


▼三冠ヘビー級王座次期挑戦者決定戦(60分1本勝負)
⑪ジェイク・リーvs野村直矢
※勝者が9・19後楽園で三冠ヘビー級王者(9・18日本武道館、諏訪魔vs宮原健斗の勝者)に挑戦。

当初はジェイク・リーvs野村直矢のシングルマッチが組まれていたが、ノンタイトルの一騎打ちにジェイクが物言い。

大会1週間前の9・11米子にて「勝った方が次の後楽園のメインに経つ資格があるんじゃないか?」と提案し、この試合が正式に「三冠ヘビー級王座次期挑戦者決定戦」としておこなわれることとなった。

ジェイクと対する野村は昨年12月、青柳優馬との試合を最後に全日本を退団。キャプチャーを主戦場に別の経験を積み重ね、“外敵”として全日本マットに帰ってきたのである。

新兵器もひっさげた野村は、ライバルの青柳に勝利し、「王道トーナメント」での優勝も狙っていたものの、新型コロナウイルス陽性判定により無念の棄権。

ここで闘う予定だったジェイクとの一騎打ちが武道館で組まれ、勝者が三冠ヘビー級王座に挑戦することとなる。

ジェイクは6・19大田区で宮原を破り2度目の王座奪取、50周年の顔となることが期待されるも、防衛することなく7・14後楽園で諏訪魔に敗れた。

ブードゥー・マーダーズとしての三冠王者・諏訪魔を武道館メインに進出させてしまったのがジェイクだったのだ。それだけに50周年の武道館をただで終わらせるわけにはいかない。そんな思いを胸にした野村との一騎打ち。

ジェイクが勝てば3度目の戴冠チャンスが訪れ、野村が勝てば全日本は三冠“流出”のピンチに。この試合の勝者がそのまま、当日のメイン(諏訪魔vs宮原)を見つめることとなる。


▼三冠ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
⑫〈王者〉諏訪魔vs〈挑戦者〉宮原健斗(第9回王道トーナメント優勝者
※第67代王者初防衛戦。

四天王時代に象徴されるように、全日本プロレス日本武道館のメインと言えば、三冠ヘビー級選手権試合である。PWFヘビー級、インターナショナル・ヘビー級、UNヘビー級の3本のベルトを統一した三冠王座は1989年4月29日、ジャンボ鶴田さんとスタン・ハンセンさんの激闘の末に生まれた。

以後、全日本の頂点を意味するタイトルとなり、現在に引き継がれている。そして迎える創立50周年記念大会、そのメインを飾るのが、諏訪魔と宮原健斗による頂上決戦だ。現王者の諏訪魔は08年4月、史上最速となるデビュー3年6カ月での初戴冠から7度獲得。

今年7・14後楽園でジェイク・リーを破り8度目の王座戴冠となるのだが、今回の場合はこれまでとは勝手が異なる。リングネームを諏訪間幸平から諏訪“魔”に換えたのがブードゥー時代の諏訪魔だったのだが、ヒールから元に戻ってもリングネームは変えずに“魔”を貫いた。

ブードゥーとしては意外にもこれが三冠初戴冠。逆に、三冠王者としての歴史を紡いできたのが魔の方の諏訪魔だったのである。諏訪魔のブードゥー回帰は今年3・21大田区にさかのぼる。一日限定のはずが、ユニットの再侵略もあり、次第に言動がおかしくなった。

5・29後楽園ではブードゥー入りを宣言し、「また頂点にいくんだ!」とアピール。有言実行で三冠王者に輝いたのが、7月の後楽園だった。対する宮原は諏訪魔の勧誘もありながら、ブレることなく今年の「王道トーナメント」で優勝、決勝でジェイクを破り堂々の日本武道館メインを決めた。

そこで待っているのが、これまで何度も三冠をかけて闘ってきた諏訪魔である。宮原は過去、5度にわたり三冠王座を奪取。通算24回防衛は、諏訪魔の16回を大きく上回る。全日本のエースにふさわしい数字なのだ。両者による三冠戦は、これまで4度おこなわれた。

16年11・27両国国技館の宮原防衛、17年10・9後楽園の諏訪魔奪取、19年2・24横浜文化体育館の宮原防衛、20年3・23後楽園の諏訪魔奪取。通算2勝2敗だが、諏訪魔が王者のシチュエーション、しかもブードゥー仕様でのスタイルは初めてだけに予想は困難。

「過去も現在も未来も背負う」と断言する“最高男”宮原が満場一致で50周年イヤーを駆け抜けるのか、それともバックドロップ10連発の地獄送りを予告した諏訪魔が王道マットの主役に君臨し続けるのか。当日は、三冠王座を4度獲得したスタン・ハンセンさんが特別立ち会人として試合を見守る。

ジャンボ鶴田さん追善興行ではコロナ禍により直前でかなわなかっただけに、ハンセンさん来日はうれしいニュースだ。ジャイアント馬場さんが築いた王道マット。王者の魂を継承するのは諏訪魔か宮原か。全日本プロレスが総力を結集する9・18日本武道館を見逃すな!     

(新井 宏)