シンガーソングライターで俳優の竹原ピストルさんが、9月24日放送の『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』(CBCラジオ)に出演しました。 9月13日に、3枚組・57曲入りというライブ弾き語りアルバム『One for the show』をリリースしたばかりの竹原さんに、同じ北海道出身の小堀勝啓が尋ねます。

     

思い入れのある先輩方の歌たち

話題はまず3枚組ライブアルバム『One for the show』から。

小堀「これは無謀ですね(笑)」 

オリジナル楽曲はもちろんのこと、カバー曲も収録されています。 
泉谷しげるさんの「春夏秋冬」、吉田拓郎さんの「落陽」、イルカさんの「なごり雪」、ビートたけしさんの「浅草キッド」など、竹原さんが歌うとまた格別。 

小堀「どうだ?っていう感じで、人を泣かせにかかるような曲が揃ってます」 

竹原「(笑)単純に自分がすごく好きってだけではあるんですけどもね」 

竹原さんが音楽活動を始めたばかりの時、いつもたむろしていた小さなフォーク小屋があったそうです。
竹原さんが歌うカバー曲は、そこのマスターがよく歌って聞かせてくれた歌だそうです。 

竹原「思い入れのある先輩方の歌たちという感じですね」 

「女のくせに出るな」という時代

まず紹介されたのは中島みゆきさんの「ファイト」。

小堀「これもまた。切なさと怒りと応援したくなる気持ちの歌です」 

竹原「東京に出ていく時に、頑張れよってマスターが歌ってくれた歌ですね」 

中島みゆきさんが、深夜のラジオ番組『オールナイトニッポン』をやってた時に、寄せられたおたよりを元に書いた曲だそうです。 

竹原「いろんな町の言葉が出てくるじゃないですか。「私、中卒やからね」とか。そこがぐっと迫ってくる生々しさがあって、すごい迫力のある歌詞だなと思いますよね」 

中島みゆきさんは、小堀の故郷である北海道帯広市で暮らしていたこともありました。小堀が中島みゆきさんのエピソードを披露しました。 

小堀「僕らの時代って学園祭でフォーク歌ったりしたんだけども、みゆきさんが出る時『女のくせに出るな』っていう雰囲気がまだあったって言ってましたよ。そんな体験も曲に反映されてるんじゃないかな」 

これには竹原さんも驚きます。
現在73歳の小堀勝啓ですが、青春時代は1960年代半ばから70年代半ば。当時はまだ、そんな状況だったようです。 

抽象画のような写真

話題は『One for the show』のジャケットへ。
小堀はひと目見た時、無数の線で描かれた抽象画かと思ったそうです。 

実はジャケットは、ライブツアーで張り替えたギターの弦の写真。
竹原さんはツアーを始める前に、デザイナーから古い弦を溜めておくように言われていたそうです。 

竹原「その時からなんとなくアイデアはあったのかなって思ってるんですけど、毎日替えているので結構な量になりました」 

小堀「物価値上がりの折、ギターの弦もおろそかにはできないです」 

謎の再生方法

小堀の学生時代、まことしやかに伝わるギターの弦の再生方法があったそうです。 

小堀「ギターの弦がサビるともったいないから、油で揚げるとまた新品になるんだって」 

竹原「新品になるって(笑)」 

大ウケする竹原さんですが、なんと実践した人がいたそうです。
フライパンに入るように輪っかにして丸めていたのが、揚げていた時に、スパーンと外れてピシャーッと跳ね、お母さんに怒られたとか。

竹原「実際のところ、それは弦が生き返るんですか?」 

小堀「なんもな〜。馬鹿でないか。なんもならんわって」 

北海道訛りで答える小堀でした。竹原さんも謎の再生方法を披露しました。 

竹原「誰が言い始めたのか、壊れて音が出なくなっちゃったハーモニカを茹でると直るってありましたよ」 

小堀「トウモロコシじゃんないんだから」 

竹原「ホントですよね。トウキビですね」

北海道ではトウモロコシのことをトウキビと言います。また、古い弦を茹でると復活するという再生方法もまことしやかに言われています。真相は? 

ドラマのような人々

「ママさんそう言った〜Hokkaido days〜」という曲は、飛び込みでフォーク小屋のようなところへ行って「ママさん歌わせてください」と頼むと「ガツンとやっといで!」と歌わせてくれたという内容。 

小堀「こういうドラマのようなママさん、いるんかいな?」 

竹原「土地が関係あるのかどうかわかりませんけど、北海道で活動し始めた頃って、そういうマスター、ママさんばっかりだったですね」 

「歌わしてくれ」といきなり行っても、「じゃあやっといで」と言ってくれる人が多かったんだとか。
いいところを見せると、次の出演の機会を貰えたり、やがて月1のレギュラーが決まったりと、楽しそうに北海道時代を振り返る竹原さんです。 

この「ママさんそう言った〜Hokkaido days〜」では、竹原さんが回った北海道の地名が登場しますが、小堀は故郷の帯広が出てくるのを期待しながら聴いたそうです。 

小堀「出ないなあと思ったら、後ろの方で出た〜。嬉しいなと思いました」 

やってしまった

竹原「これ、あんまり言わない方がいい裏話かも知れませんけども」 

「ママさんそう言った〜Hokkaido days〜」は2017年にCD音源になっています。
そのレコーディングでの出来事。 

曲の最後に北海道内の地名が羅列されていく部分。かなりお世話になった店があったにもかかわらず、静内町を入れ忘れたそうです。 

竹原「それで録音し終わった時に、ディレクターに『すいません、最後に静内って入れさせてください』って、そこだけパンチインしちゃった(笑)」 

小堀「それは大事です。なして俺んとこ入ってねえんだ?ってなりますよね」 

竹原「やっぱり静内のマスターからすると、静内ねえじゃねえかってなったらやだから慌てて入れました(笑)」

小堀「そういう温かみが57曲入っているアルバムです」 

そんな竹原ピストルさん、全国を回るライブツアーが11月から始まります。ぜひ生で心にズキズキ響く曲を体験してみてください。 
(尾関)