芸人の世界では後輩を食事に誘うのが習わしですが、そのような機会も少なく「友達が欲しい」と痛切に願っている、名古屋のピン芸人・酒井直斗。 2月14日、自身がパーソナリティを務める『酒井直斗のラジノート』(CBCラジオ)では、番組スタッフと友情を深めようと奮闘したことを話します。

     

楽しく食事をしたい

友達を欲しがっている酒井。まず番組のスタッフたちと「チームラジノート」として親睦を深めるようと考えました。

酒井「最終的に『スイーツパラダイス』に行こうってなったんだけど」

スイーツパラダイスは、名前の通りケーキやフルーツなどのスイーツを中心に食べ放題が楽しめるお店。パスタメニューやサラダなどのフードメニューもあります。
主な客層は女子学生やカップルなど若年層です。

酒井「俺30歳、ディレクター40歳、ADは50歳、プロデューサーも50代なんだわ」

一緒に行くメンバーに対して店の選択ミスが強く感じられる上に、パスタしか食べない図しか思い浮かばず、この案はめでたく幻となりました。

ジェンガで仲を深めたい

次に思いついたのは一緒にゲームをやること。
スタッフが「ジェンガをやりたい」と話していたことを思い出し、酒井はスタジオに来る前、ディスカウントショップで入手しました。
その際、もう一つカードゲームで「しりとりゲーム」ができるものも買ったそう。

酒井「さっき、放送前にやったんだよね。21時前くらいかな?打ち合わせ前に『みんなで遊ぼう!』って」

この番組では、酒井も含めてスタッフは一角に閉じこもり、放送開始まで無言で作業、会話も最低限だそうです。

この冷え切った関係を改善すべく、軽食や打ち合わせができるオープンスペースでやろうと誘いますが、「スタジオでいいじゃん」と嫌がるスタッフ。

何とか説き伏せ、オープンスペースに移動してディレクターとADの3人で始めますが、予想外の事態が起こります。

ジェンガ初体験のADに対して熟練者のディレクターが「一回触ったのはもう触っちゃダメ!」「片手で触らないと!」と事細かな注意を出すのでした。
それなりに楽しんだと言いますが、思ったほど楽しい雰囲気にはなりません。

結局、友達になれなかった

酒井には計算していたことがありました。

ちょうどジェンガをやっていた時間帯に、隣のスタジオで『アナののびしろ』が生放送されていました。
この日出演していたのは、山内彩加アナウンサーと佐藤楠大アナのふたり。

酒井「俺が期待してたのは、山内アナたちがスタジオから出てきて『え、ジェンガやってるんですか?楽しそう!』って展開だった。佐藤アナも『え、僕も混ぜてください!』って言って…
で、『アナののびしろ』スタッフも加わってワイワイやる図を想像してたんだよ」

そのため、ジェンガが崩れないように願いながらやっていたそう。

21時になってもジェンガは崩れませんでしたが、放送が終わっても『アナののびしろ』のスタッフやアナウンサーが出てくる気配は全くありません。
彼らは放送終了後も、打ち合わせと反省会を延々とやっていたのです。

結局酒井たちは「しりとりゲーム」もしますが、自分たちの生放送準備があるため、21時半過ぎにスタジオへ入ります。
酒井はカードを片付ける自分を置いてそそくさと戻るADとディレクターを見て、寂しさを覚えたのでした。

酒井「番組スタッフたちと仲を深めようとして残ったのは、空しさだった」

「チームラジノート」は単なる個の集合体で、同じ方向を向いているわけでもないビジネスライクな関係と気付いたと話していました。
(葉月智世)