11月29日は「いい肉の日」でした。 ネコ好きからは「いい肉球の日」とも言われていますが、どちらにしても動物に関わる日であることは間違いありません。 人間に対しては人権、権利と憲法や法律で保障されていますが、動物に対してはどうでしょうか? 11月29日の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、「アニマルウェルフェア」について、つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介しました。

     

「いい肉」の条件は?

小高「つボイさん、いい肉ってどんな肉ですか?」
つボイ「そりゃあ、まずおいしいことですね。それからね、値段が高い。『味は分からんでも、この値段やったらええ肉やろうな』って思いますね」

「いい肉」を近年のSDGsの観点から見ると、「環境に配慮した育て方をされている肉」といえます。

動物の飼料は多くが輸入でまかなわれてます。
海外からの調達だけに頼ることなく、休耕田を利用して餌の材料を自前で作る取り組みや、牛の糞尿から液化メタンを作って、液化天然ガスの代用として使っていこうとする取り組みなどがあるそうです。

EUで広がる「アニマルウェルフェア」

動物に関して、最近EU加盟国を中心に「アニマルウェルフェア」という言葉が使われるそうです。

つボイ「それなんやろ?わからへん」

小高「アニマルウェルフェアは『動物福祉』と訳される言葉で、人が利用する動物に必要以上の苦痛を与えてはいけない、っていう考え方ですね」

この考え方を取り入れた酪農が、EU加盟国を中心に広がっているそうです。
「アニマルウェルフェア」には、5つの自由というものがあります。
「空腹及び渇き・栄養不良からの自由」「不快からの自由」「痛み・損傷・疾病からの自由」「恐怖と苦悩からの自由」そして「正常な行動を表す自由」です。

例えば、ニワトリなら狭いケージに入れられて育てられる鶏舎ではなく、ニワトリが自由に歩き回れる地面で飼育する平飼いで育った肉や卵が、アニマルウェルフェアに配慮した商品ということになります。
飼っている環境を清潔に保つことはもちろん、ニワトリの健康チェックも重要。

ウシやブタであれば、離乳や去勢のタイミングで動物に過度なストレスを与えない方法を選択することも配慮の対象になるそうです。

日本での普及はこれから

「アニマルウェルフェア」は、日本ではまだほとんど普及していません。
農林水産省ではこの考えに基づき、家畜ごとに定めた「アニマルウェルフェアに関する飼養管理指針」の他、認証制度の整備も進めています。

つボイ「日本にはもともと食べ物に感謝するとか、全てのものに神が宿るという考え方がありますから。アニマルウェルフェアが広がれば、理解しやすいかもしれません」

小高「お肉を買う時の基準に、アニマルウェルフェアを取り入れてはどうでしょうか?」

ただ、アニマルウェルフェアを実践した環境を作るにはコストもかかり、値段が高くなるというデメリットもあります。

ニワトリなら、ケージで飼育した方が多くの数を飼える上に効率的ですが、平飼いでは個体の管理や卵の収穫が大変。
一説では、平飼いにすると卵の値段が2倍以上になるという話もあります。

これからは、人間だけでなく地球上に生息する多くの生き物に対する配慮がより重視されるのかもしれません。
(葉月智世)