サラリーマンの方は今の時期、「4月から6月に残業をし過ぎると損」という話をよく聞かれるかもしれませんが、これってどういう意味なのでしょうか? 実は給料から天引きされる社会保険料に関係しているようですが…。 4月8日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』、「ズバリマネー相談室」のコーナーでは、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナー、伊藤勝啓さんがあらためて社会保険料について解説しました。

     

社会保険料って何?

まずは社会保険料についておさらいしましょう。

社会保険には主に4つあり、健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険です。

「4月から6月」という期間が社会保険料の重さに関係してくるのは公務員やサラリーマンの場合で、自営業の方のように国民健康保険に加入している場合は、1年間の収入に応じて保険料が計算されますので、時期は関係がありません。

給与所得者は4月から6月の給与の平均額を元に標準報酬月額というものが決まり、これによって9月から翌8月までの保険料が適用されます。

標準報酬月額は健康保険が50等級、厚生年金保険が32等級までと決まっていて、ランク分けされています。

なお、賞与にかかる保険料については給与と分けて計算され、税引前の賞与総額から千円未満を切り捨てた金額が標準賞与額となって、保険料率を掛けて保険料が決まります。

また、雇用保険だけは毎月の給与や賞与の支給額に雇用保険料率を掛けて算出されますので、毎月の保険料は変動しますし、4月から6月という期間は関係がありません。

社会保険料の金額はどれぐらい?

健康保険の金額は青天井というわけではなく、最高ランクの50等級では、標準報酬月額が139万円超、月平均135.5万円を超える場合、愛知県の協会けんぽを例に取ると、40歳未満などで介護2号に該当しない場合は保険料率は10.02%で、月の保険料は13万9千278円。

勤務先が半分を負担しますので、個人の負担は6万9千639円となります。

40歳以上で介護2号に該当する方は、保険料率が11.62%で月の保険料は16万1千518円、個人負担は8万759円。

厚生年金の最高ランクは32等級で標準報酬月額は65万円超、保険料率は18.3%で、月の保険料は11万8千950円、個人負担は5万9千475円となります。

これらが最高ですので、給与が下がるにつれて段階的に低くなっていきます。

保険料が途中で高くなる場合も

では、雇用保険以外の保険料は1年間ずっと同じかというと、そうとは限りません。

実は随時改定という制度があり、昇給などで基本給や賃金が大幅に変わった場合、3ヶ月間の給与平均から算出される標準報酬月額が2等級以上差が出ると、保険料が変わります。

買い物の時に金額がはっきりわかる消費税とは違って、給与からの天引きだと負担感はあまり感じないかもしれません。
しかし、給与明細を見て、初めて結構な金額が引かれていることに気づくのではないでしょうか?ぜひご確認を。
(岡本)