膝の表面にある軟骨が擦り減り膝同士がぶつかり、痛みや腫れの原因になる「変形性膝関節症」。 さらに変形が進むとO脚が酷くなり、杖をついたり車椅子を利用せざるを得ないほど歩行が困難になってしまいます。 4月11日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、多治見スマートクリニック整形外科専門医の福田誠先生が、この「変形性膝関節症」について解説します。

     

変形性膝関節症の初期症状は?

介護審査を行うと、介護になる理由の多くに変形性膝関節症が当てはまるという福田先生。

福田「変形性膝関節症は国民病、年齢病とも言えるのではないでしょうか?」

症状はほとんどの人が50代から出始めます。
初期症状として例が挙がったのは、疲れた時に膝が腫れたようになる、正座で深くしゃがんだ時や、同じ姿勢から立ち上がった時に痛みが生じる、など。

こういった状態は炎症を起こしている状態です。つまり膝の悪化は、腫れることから始まります。

そうして炎症を繰り返すと膝に水が溜まる影響で圧がかかり、継続的に痛みを引き起こすようになっていきます。

変形性膝関節症の原因トップ3

変形性膝関節症はどんな方がなりやすいのでしょうか?
福田先生に原因の上位3つを教えてもらいました。

1位「女性」
女性は発症率が男性よりも1.5倍〜2倍多いとされています。
福田先生のクリニックでも、膝の悩みを抱える患者の8割が女性です。

原因は未だ明らかになっていませんが、女性ホルモンや生まれつきO脚が多いこと、骨盤の形など様々な身体的女性の特徴が影響しているのではないかと言われています。

2位「年齢」
膝の表面を覆う軟骨は車で例えるとタイヤに近い部分です。

車がスムーズに動くと同じで、膝がスムーズに動くために軟骨は重要な役割です。
ガタガタ道の衝撃を和らげるショックアブソーバーとしての役割も果たしています。

生まれた頃は新品。
使うたびに表面は擦り切れます。
車ならタイヤを交換することはできても、膝の軟骨を交換することは難しいとされています。
年齢に伴う軟骨の劣化は避けられません。

3位「急激な体重増加」
太ってしまったとしても、急激でなければ体重増加は気にしなくていいそうです。

福田「普段乗っているトラックの荷物に、急に2倍も3倍もの荷物が載ったらいろんな所に無理がきますよね。トラックのタイヤ、膝でいう軟骨にもそれがすり減る原因になったりするので、体重管理というのがとても大切です」

膝の健康における体重の増加は「急な」というところを注意する必要があります。

治療方法は様々

変形性膝関節症の治療方法は大きく分けて5種類あります。

1つが薬や湿布の利用。

2つ目が理学療法です。これにはリハビリや接骨院だけでなく、近年注目されているヨガやピラティスも含まれます。

3つ目は整形外科。膝にヒアルロン酸を注射するなどの方法があります。

他にも軟骨の回復を期待する再生医療や、軟骨を新しいものに変える手術を行う人工関節などが挙げられます。

患者の症状などを考慮して治療方法が変わっていくそうです。
詳しい治療については今後の放送で紹介していくとのことです。
(ランチョンマット先輩)