今年注目を集めているニュースのひとつが、秋のアメリカ大統領選挙。 先日の予備選挙ではドナルド・トランプ前大統領が勝利を収めましたが、もし秋の本選で再びトランプ氏が当選した場合、世界はいったいどうなるのでしょうか? 2月3日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』ではCBC論説室の大石邦彦アナウンサーが、トランプ前大統領が返り咲いた場合のシナリオを予測します。

     

いわくつきの前大統領

11月の本選に向け、アイオワ州の党員集会とニューハンプシャー州の予備選挙で勝利を収めたトランプ前大統領。
共和党の指名候補に躍り出ることがほぼ確実とされています。

仮に返り咲きを果たした場合、世界はどうなるのでしょうか?
トランプ前大統領はこれまで4度起訴され、計91件の罪状に問われています。

大石「どうして彼が支持され続けるのでしょうか?」

トランプ氏に「なんとも言えない魅力を感じる」という大石。

大石「いい面も悪い面も含めてなんですけどね」

かつては不動産王で、ゴルフやホテルの経営に長けた実業家、かつテレビ番組の司会者でした。

大石「金と知名度、どっちもあった。だから大統領になれたわけですよね」

人々を惹き付ける強大な実行力

意外にも私生活ではお酒は飲まず、タバコも吸わないというトランプ氏。

大石「葉巻とか吸ってそうですけど(笑)」

大好きな食べ物はファーストフード。日米首脳会談のランチメニューもハンバーガーでした。

そんな一面も見せるトランプ氏ですが「普通は選挙で勝てない」と大石。

大石「あのような政治家は日本では勝てません。女性スキャンダルなどが多すぎます」

日本は「政治とカネの問題」に甘く、疑惑の候補者が当選するケースも見られます。
一方、スキャンダルに厳しいアメリカでは、まず当選することはなく、立候補さえ難しいのが通例です。

それでもトランプ氏が例外的なのは、大統領時代の実行力が高く評価されているからと分析する大石。

例えば、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)から脱退する動き、パリ協定から離脱する動き、世界保健機関(WHO)から脱退する動き、アメリカとメキシカの間に巨大な壁を作るなど、数々の公約を実現しようとする推進力があります。

大石「強引だと言われても実現しようとする政治力。『彼ならやってくれるんじゃないか』という期待感から支持される」

ポピュリズムと断じられようが、単なる人気政策に留まらない実行力を備えています。

日本への影響は?

「アメリカ・ファースト」を標榜してきたトランプ氏。

大石「アメリカさえ良ければいい」

大統領の座に返り咲いた場合、アメリカの外政や外交は現在と大きく変わることが予想されます。ウクライナとロシアの戦争に関しても「24時間以内に終わらせる」と豪語。

大石「実現は不可能だと思うんですけども」

あまつさえ「自分が大統領なら戦争は起きなかった」と、バイデン大統領を批判するトランプ氏。
資金援助の打ち切りによって、2年間に及んだ戦争もあっさり終結に向かうかもしれません。
ウクライナ支援や、イスラエル支援のあり方が変化するのは必至です。

一方、日本としては、対中国の動きが気になるところ。

大石「台湾がどうなってしまうのか?」

台湾と中国の問題をトランプ氏がどう捉えるかで、事態も変わり得ると大石。
仮に関税を高くして中国との関係性を悪化させ、さらに「世界の警察」をやめてしまうと、台湾有事の際、日本でも石垣島や宮古島における安全保障に影響が出ると考えられます。

トランプ氏が大統領を務めた4年間はアメリカだけでなく、世界も分断されたと言われました。
トランプ大統領が再選するか否か、今後の動向に注目が集まります。
(nachtm)