英国メディアが伝えたところによると、世界最高峰のエベレスト(8848メートル)の麓にあるネパールの自治体が、この春から登山者に「排泄物を持ち帰るための袋を用意するよう義務付ける」と決めたそうです。 気温の低さから排泄物が分解されず、岩場などに多く残ったままになっていて、酸素ボンベなどのゴミと同様、深刻な環境問題になっているそうです。 2月16日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』(CBCラジオ)では、このニュースについて、つボイノリオ、小高直子アナウンサー、水分貴雅アナウンサーが語りました。

     

ベースキャンプで袋を購入

ネパールの地元自治体が排せつ物の持ち帰りを義務付けるのは、今年3月以降のエベレスト登山者に対して。

エベレストに捨てられた排泄物は、極度の低温で完全に分解されず残ってしまうため、義務化に至ったといいます。

正確な統計ではないものの、山頂へと続く各キャンプに残された排せつ物の総量は約3トンに上るとの推定もあるそう。

イギリスのBBC放送によると、排泄物を固めてほぼ無臭化する化学物質が入った袋をベースキャンプで購入し、下山時には持ち帰ったかどうかチェックを受ける必要があるそうです。

低温で残り続ける便

このニュースに、リスナーからも反響が寄せられました。

「エベレストでは、気候の良い時期だと登山隊が順番待ちをしている状態で、トイレ問題は大変なようです。尿を固めるものや消臭する袋があるとはいえ、何日分もを持ち帰るのは大変そうです。どこまで持ち帰るのかが気になります」(Aさん)

「エベレストのような極限の高地となると、普段はお通じの良い人でも、恐らくいつものような便ではないと思います。それが分解されずにそのまま残っているというのは気持ちのいいものではないことが容易に想像できます」(Bさん)

つボイ「じゃあ、今までのやつは残ってるということなんですかね?」

水分「岩場とかに。寒すぎてね」

自治体によると「人間の糞が岩に散見されている」という苦情があり、中には病気になった登山家もいるといいます。

富士山でも大きな問題に

実はこの排泄物問題、日本の富士山でも大きな課題となっています。

小高「難しいですね。景観が綺麗だから観光として成り立っていて。だから観光客が押し寄せるけれど、そうすると環境が破壊されるようになっていくって。どこの観光地も抱えてる問題ですけれども」

対策は必要ではありますが、最も大切なのはやはり「観光客自身の心持ち」です。

小高「『環境を守るためにしっかり協力しよう』という心がないと成り立たないので。みんなが『なぜ自分は行くのか。環境はやっぱり守らなければいけないな』っていう気持ちになれるといいですね」

水分「山が好きな人が山に登るわけですから、山は大事にしてほしいですね」

排泄物汚染がこれ以上広がることは、エベレストのイメージ低下にもつながります。

何日分もの排泄物を持ち帰るのは確かに大変なことですが、大好きな山の美しさを守るためには登山客ひとりひとりの心がけが必要です。
(minto)