全国各地の温泉を訪れるのが趣味のCBCアナウンサー・高田寛之。 5月18日、自身が担当するCBCラジオ『ドラ魂キング』で、福岡県うきは市の吉井温泉を紹介しました。 温泉ファンに自信を持って薦めたい旅館を発見したそうです。

     

筑後川沿いの温泉街

福岡県南東部に位置するうきは市は、大分県との県境近くにあります。「日本三大暴れ川」のひとつ筑後川の上流、南岸沿いの町です。

「今回紹介するのはニュー筑水荘。博多から1時間ちょっとで着く、筑後川沿いのいい感じの温泉街ですね」

高田アナが紹介するニュー筑水荘まで、CBCのある名古屋の中心部から808キロあり、車だと9時間53分。
公共交通機関では名古屋駅から新幹線に乗り、博多から西鉄天神大牟田線で朝倉街道駅下車、そこからバスでトータル5時間少々。
博多駅からは高速バスもあり、その場合は杷木停留所まで1時間20分、さらにタクシーで10分です。

吉井温泉の東隣には筑後川温泉が、対岸の朝倉市には原鶴温泉があって温泉のハシゴもできます。
ちなみに朝倉市では5月から9月まで「筑後川の鵜飼」が行われています。

余裕のある日帰り入浴時間

吉井の街に温泉が湧いたのは1956年(昭和31年)。この周囲では比較的新しい温泉だそうです。

高田アナが利用したニュー築水荘は温泉旅館ですが、日帰り入浴もできますが、利用時間が長めなのが特徴。

通常の旅館は泊り客とバッティングしないように、チェックイン前までの時間を日帰り入浴に当てているところが多いですが、ニュー築水荘は夜7時半まで日帰り入浴が楽しめるそう。

仕事帰りに入れるということもあってか、日帰り入浴の利用客は地元の方が多いとか。

「当たり」の旅館

ニュー築水荘は、創業から半世紀となるちょっとレトロな建物。
しかし高田アナ曰く「こういう旅館こそ温泉マニアが狙う場所」だとか。

「こういう施設が新しくない温泉で、長く経営しているところはあんがい“当たり”が多いです。温泉がしっかりしてるから長く営業しているんですよ」

入浴料は700円で、内風呂と露天風呂があります。
内風呂は広めで15人ぐらいは楽に入れるような大浴場ですが、男湯と女湯を隔てる壁が微妙に低いそう。

女湯から地元のおばちゃんたちの声が丸聞こえで、銭湯のような懐かしい雰囲気を覚えたという高田アナ。

鶯色で鉄の香り

泉質はナトリウム炭酸水素塩泉。源泉の温度が47.5度。
温泉マニアの高田アナは、過去の経験から、独自のカテゴリー分けをしている模様。

「温泉の色は、鶯色に濁っています。鹿児島県の妙見温泉が一番近い濁り具合です。興味ある方は妙見温泉も寄っていただければと思います」

香りは鉄の匂い。赤茶色に変色した浴槽周りが効能の強さを感じさせるとか。
温泉の肌触りは鉄の香りにする温泉にありがちな、肌にキシキシする感じなんだそうです。

「近くの原鶴温泉は、川ひとつ隔てただけなのに、しっとり系の温泉なんですよ。近い場所なのに泉質が全然違うのがびっくりです」

豊富な湯量に感動

「内風呂の温度はちょっと熱いかなと言う感じ。かけ流しの量が豊富なで、排水のところにザーザーと流れていくのが壮観ですよ」

また鶯色に濁っているため浴槽の底が見えにくいのと、岩風呂風になっているので「入る時は足元にご注意ください」と高田アナ。

露天風呂は、4〜5人入ったらいっぱいになるぐらいに小さめ。内風呂に比べて温度が若干低めで、長い時間入っていられるそうです。

「露天もかけ流しの量がダバダバで贅沢なお湯使いなんですよね。湯量が豊富なんだと改めて思います。もちろん加水、加温、消毒なしの三拍子揃った、完全なかけ流しでございます」

温泉ファンはぜひ

最近は都市部でスーパー銭湯が人気のせいか、昔ながらの温泉街にもリフォームや豊富なアメニティーを揃える浴場が増えています。
そんな新しさを求める向きには、「違うかなと言う感じ」と前置きする高田アナ。

「ただ言うときます。湯は絶品です!温泉ファンの方はぜひ!」

高田アナが自信を持って薦める福岡県うきは市の吉井温泉「ニュー築水荘」、九州観光の際は要チェックです。
また日帰り入浴のみならず宿泊もリーズナブルで、一泊二食付きで1万円を切るプランもあります。時間にゆとりのある方にはおすすめです。
(尾関)
 

ドラ魂キング
2023年05月18日16時31分〜抜粋(Radikoタイムフリー)