卓球人のこだわりグッズを紹介する「俺の卓球ギア」。

第105回となる今回は、実践学園高校の2年生エース・高橋航太郎(たかはしこうたろう)の卓球ギアを紹介する。

高橋航太郎の卓球ギア

戦型
 右シェーク裏裏
ラケット
 フォルティウス FT ver.D RE(FL・ミズノ)
ラバー
 フォア・バック:Q5(特厚・ミズノ)
ユニフォーム
実践学園高校のユニフォーム
※ギアは2021年11月時点のもの

インターハイでは3位に

高橋の名をより全国区に知らしめたのはこの1年だ。2021年全日本選手権ジュニアの部でベスト8とランク入り、インターハイ男子シングルスではベスト4に入った。

高橋航太郎
写真:インターハイでベスト4に入った高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部

「インターハイは目標としてシングルスベスト4を掲げていたので、有言実行できて結果としては満足してます」と振り返りながらも、課題として“対名電戦でのメンタル”をあげた。

愛工大名電の選手と戦うとちょっと弱気になってしまい、自分の卓球の良いところが出せなかったです。相手も良いプレーをさせないようにしてくるので仕方ないんですが、そこで弱気になってもダメなので、次当たったら積極的に行きたいなと思っています」。

写真:インターハイでの高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部
写真:インターハイでの高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部

インターハイでは準優勝の吉山僚一(愛工大名電高)に敗れたが、今後の大会での愛工大名電勢へのリベンジを誓った。

スポーツマンシップに溢れる男・高橋航太郎

高橋航太郎
写真:インタビューに答える高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部

インタビューの受け答えからも真面目さが伝わってくる高橋だが、インターハイでもそれが伝わってくるシーンがあった。

学校対抗2回戦、実践学園は第2シードの野田学園高校と対戦した。2番シングルスで登場した高橋は、芝拓人(野田学園高)とのゲームカウント1-1のデュースで1点リードの場面、芝がオーバーミスし、高橋にゲームが転がり込んだかに思えた。しかし、高橋はそこでエッジで芝のボールが入ったと申告したのだ。

高橋航太郎
写真:インターハイでの高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部

審判、両ベンチ、打った芝本人すらも気づいていなかった場面。黙っていればゲームカウント2-1リードとなるところでも、高橋は自ら相手の得点を申告した。

「そういうことをしていればネットやエッジが自分側にいつかは来るというか、運が味方についてくれるかなみたいな。気づいたら申告しとこくらいで、まあ最終的に勝てたんで(笑)」とさらりと言ってのけた。

高橋航太郎
写真:インタビューに答える高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部

だが一方でプレー面では遊び心を持って戦っており「硬くならないように卓球は楽しんでやることを意識してます。ただ、楽に勝てる試合もフルゲームになったりして、先生からはよくヒヤヒヤすると言われます。トリッキーなプレーも特徴で、背面打ちも2,3回決めたことがありますよ(笑)」と笑顔を見せた。

ミズノ契約の高橋航太郎

高橋の使用用具は、ラケットはフォルティウス FT ver.D RE、ラバーは両面Q5だ。契約選手としてミズノ用具で戦っている。

驚くべきはその契約時期だ。なんとインターハイ直前の7月から契約し、インターハイ本戦からミズノ用具デビュー。そして一気にシングルス3位まで駆け上がった。

写真:インターハイでの高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部
写真:ミズノ用具で戦う高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部

直前での変更にも関わらず、高橋は「1ヶ月もないくらいでしたが、何回も打って結構良かったので変えました」と用具への信頼感を明かす。

ラバーについては「Q5を試し打ちさせてもらったときに、弧線を描くのでネットミスが減るようになったと感じました。また、僕はフォアもバックも当たりが強いため、硬いラバーが好きなのでちょうど良いです。Q5は、ちゃんと自分で飛ばしている感覚があって、下がった時のしのぎもできるし、盛り返しもできます」と高く評価している。

高橋航太郎
写真:インターハイでの高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部

Q5での打球シーン 2:57〜

ミズノの新ラバー、ラケットも検討中

写真:インターハイでの高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部
写真:インターハイでの高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部

12月に発売されるミズノのラケットのアルティウスシリーズとラバーのQ QUALITYも高橋は使用を検討し、現在試打を繰り返し調整中だ。用具を選ぶときに高橋が重視するのは「自分がやりやすいと相手も取りやすいので、汚い卓球というか点を取れる卓球ができること」だ。

以前に一度Q QUALITYを試打した感触としては、「スポンジが結構柔らかめなので、バックの下回転打ちはやりやすかったんですけど、上回転のラリーはまだ最適な打ち方がわからず難しかったですね」と感想を述べた。

高橋航太郎
写真:インターハイでの高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部

また、アルティウスシリーズはコンボとアウターを試し、「結構良いなと思ったんですが、ブロッカーに聞くと『球が軽い』と言われたので、軽いより球が重い方が相手もやりづらいかなと、今はフォルティウス FT ver.D REをまだ使っています」とまだ変更には踏み切れていないようだ。

Q qualityでの打球シーン&感想 3:08〜

目指すはTリーガー

高橋航太郎
写真:インターハイでの高橋航太郎(実践学園高)/撮影:ラリーズ編集部

東京の名門・実践学園を背負い戦う高橋は「この試合に勝ったらランク、とかそういう時に強豪校の選手たちと当たるので気合が入りますね」と強豪校越えを目指し戦い続ける。

また、ミズノ契約選手としても「ミズノの用具を使って、今トップで活躍している大島祐哉選手は張本選手にも勝つなど、めちゃくちゃ強いのでそういう選手になってみたいです」と意気込む。「もちろん卓球で将来やっていきたいんで、Tリーグや実業団などに入ってプレーできたら良いなと思っています」と力強く目標を語った。

打倒強豪校を目指し気を吐く高橋の今後の試合からも目が離せない。

取材・文:山下大志(ラリーズ編集部)