石川県金沢市で、卓球専門店の腕利きスタッフとして働く西東輝(さいとうあきら)さんの元には、日々、卓球部顧問の先生からの相談が舞い込んできます。

今回もお願いします。(編集:槌谷昭人)

西東輝さん
写真:西東輝さん/撮影:ラリーズ編集部

質問

練習場の片付けで気をつけることはありますか?
写真:質問「練習場の片付けで気をつけることはありますか?」/作成:ラリーズ編集部

質問「練習場の片付けで気をつけることはありますか?」

西東さんの回答①割れたボールを数える

割れたボールを数えましょう
写真:「割れたボールを数えましょう」/作成:ラリーズ編集部部

割れたボールを数えましょう。

私の教えるクラブでは、ボールを踏んだときは申告制にしています。

それを叱る材料にすることはなく、意識させること、罪悪感を持たせることが目的です。“ボール一個でペットボトルのドリンク1本が買えるんだ”と伝えています。

転がったボール
写真:ボールが残りやすいフェンス裏/提供:西東輝

②埃を拭く

卓球台には埃(ほこり)が溜まりやすく、毎日の練習前と練習後に、乾いたタオルで拭くチームが多いです。

部活動の限られた時間の中で難しい場合でも、最低限、週に1回は拭いてほしいものです。

意外と卓球台の下を忘れがちですが、埃が溜まりやすい場所です。

高森卓球場の“7s”

卓球に取り組む姿勢で、私が一番感銘を受けたのは、九州にある髙森卓球場の“6S”です。

整理、整頓、清掃、清潔、躾、センス、習慣の7Sを心がけています。

それぞれに込めた意味

整理:いらないものを捨て、さっぱりした卓球場
整頓:決められたものが決められた場所にあり、いつでも取り出せる使いやすい状態にある卓球場
清掃:常に掃除がしてあり、汚れのない気持ちの良い卓球場
清潔:整理・整頓・清掃が維持できてさっぱりした卓球場、選手
躾:決められたルール・手順を正しく実行することが習慣となっているチーム、選手
センス:良い判断ができる、感覚が優れている
習慣:どんなに辛いことでも3週間頑張って続ければ、自然と行動ができるようになる

センスが入っているのが意外かもしれませんが、良い判断ができるためには、自分で磨く努力が必要だということです。

清掃
写真:練習場の前の神社の境内も掃除する/提供:高森卓球場

チームで掃除時間を設けることで、それぞれの役割分担を子供たちで仕切らせることも非常に大切なことです。

卓球台を拭くときには“家で、ご飯を食べた後、食卓を拭くのは誰だろう”という話をして、家庭でのお手伝いの意識を高めることも良いと思います。

チームの備品への意識

細かい点ですが、気になることを挙げます。

今の子どもたちは、ラケットを置くときに音がします。
これはいけません。

ラケットも大切ですが、それ以上に、チームの備品である卓球台への愛情を持つことで、練習場での意識を高めてほしいと思います。

文:西東輝