【土用の丑の日って何?】

中国から伝わる陰陽五行説では四季にそれぞれ春は木、夏は火、秋は金、冬は水、そして季節の変わり目となる立春、立夏、立秋、立冬の前18日間を「土」と割り当てました。十二支を日にちに当てはめ、土用の期間中の「丑」の日を「土用の丑の日」としています。(※1) 2017年は土用の期間に丑の日が2度訪れ、2回目の丑の日を「二の丑」といいます。

土用の丑の日に鰻を食べるというのは、秋〜冬にかけて旬を迎える鰻が夏には売れないための解決策と、昔から土用の丑の日には「う」から始まる食べ物を食べると夏を乗り切れるという風習をうまく組み合わせたもので、平賀源内がうなぎ屋に「本日、土用の丑の日」という張り紙を出したことが始まりだといわれています。

【うなぎは本当に夏バテに良いの?】

夏バテの原因は様々ですが、その中のひとつが「スタミナ不足」です。暑さで食欲がない→食べないからエネルギーが不足する→疲れやすくなる→食欲がなくなる・・・この悪循環に陥ってしまうと、秋口まで倦怠感を引きずってしまうこともあります。

では、うなぎには夏バテに役立つ栄養素が含まれているのでしょうか?
鰻には可食部100gあたりエネルギーが255kcal、タンパク質が17.1g、脂質が19.3g、炭水化物が0.3g含まれます。(※2)

エネルギー源となる3大栄養素のうち、炭水化物が少ないので、ごはんと併せてうな丼にするとよりエネルギーもしっかりと摂ることができます。さらに免疫力を高めるビタミンAはレチノールとして2400IUも含まれています。

丼にするのは重いな・・・という時は鰻と胡瓜の和え物、「うざく」にするとさっぱりといただけます。

【うなぎの栄養は美容と関係ある?】

鰻にはエネルギー源がしっかりと含まれているだけでなく、鉄が0.5?、亜鉛は1.4?とミネラルも含まれます。(※2)

鉄は不足するとお肌の血色が悪くなりますので、健康的で明るいお肌を保つためにも欠かせない栄養素です。また、亜鉛はお肌を含む細胞の生まれ変わりを助ける栄養素です。

さらにビタミンAはお肌の潤いを保つので、エアコンで乾燥しがちな夏の室内でも艶肌をキープするのに役立ちます。鰻にはオメガ3系の脂肪酸であるDHAやEPAも含まれます。これらは血管の健康維持に欠かせない栄養素ですので、全身の美容・健康管理に役に立ちます。

(テキスト: 管理栄養士 磯村 優貴恵)

(※1) 『農林水産省』 「ウナギに関する疑問」 http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1607/spe2_01.html
(2017.06.14アクセス)

(※2) 科学技術・学術政策局政策課資源室(2015) 『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』 文部科学省