高速鉄道が1センチもなかった状態から、営業距離数で世界一へ。時速200キロメートルの秦瀋旅客専用線から時速420キロメートルの対向列車テストへ。海外に行って技術を学ぶ「留学生」時代から、外国人を育てる「国際教員」へ…。過去70年間に、中国の高速鉄道は中国のスピードで駆け抜け、中国の奇跡を生み出した。中国の高速鉄道は目下、流動する巨大なネットワークを築きつつあり、中国社会全体の時間と空間への見方を変化させ、世界の発展をサポートする中国の知恵も提供している。

中国の鉄道は数十年で先進国が数百年かかった道を通り過ぎ、2016年には国が、「2020年をめどに鉄道網の規模を15万キロメートルに引き上げ、このうち高速鉄道は3万キロメートルで、中国で『南北に4本、東西に4本』の高速鉄道網がほぼ形成される」と最終的に確定した。

■中国の高速鉄道の標準を確定

「中国の高速鉄道内でのコイン立てテスト」が一時人気の検索ワードになり、中国内外のネットユーザーから多くの「いいね」が寄せられた。この「コイン立てテスト」と高速鉄道が乗客に快適さを提供しようとすることとは、ともに同じ指標に基づいている。「揺れないこと」だ。

路盤、橋梁、トンネル、レール、線路……れらにかかわるプロセス、製造工程、技術にはすべて、中国の高速鉄道関係者の知恵、イノベーション、忍耐力などが極限まで反映されている。今や、中国は国際標準化機構(ISO)の連結器の標準起草国の1つであり、技術は世界のトップクラスにある。

中国の高速鉄道はたくさんの世界記録を生み出してきた。世界の中で運営する列車のテスト速度が最も早い高速鉄道。世界で高原寒冷地帯の凍土エリアを初めて走った高速鉄道。世界で営業キロ数が最も長く、温帯・亜熱帯地域を走り、さまざまな地形や地質、多くの水系を越えて走る高速鉄道。世界で最初に熱帯の島の環状路線を実現した高速鉄道など、さまざまな栄冠を勝ち取ってきた。

■高速鉄道の発展が地域経済をサポート

統計によると、2019年の春運(春節<旧正月>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間には、全国の旅客輸送量はのべ29億8000万人に達した。全国で1年間に売られた乗車券をつなぎ合わせると、地球7〜8周分にもなる。

ここ数年、京滬、京広、津秦など各路線が相次いで開通し、京瀋高速鉄道なども現在建設中だ。19年6月、京張高速鉄道は全線でレールの敷設が終わった。年内に完成すれば、高速鉄道に乗って北京から張家口まで移動する時間が1時間を切り、北京・天津・河北の「1時間生活圏」が徐々に形を整えることになる。

こうした高速鉄道「経済圏」は、全国にまだたくさん必要だ。一線都市で働き、二線都市に暮らすという「同都市効果」が夢から現実のものになってきた。

■世界の交通には中国プランが必要

世界銀行が19年に発表した報告書「中国の高速鉄道発展」によると、中国の高速鉄道の営業キロ数は世界の他国の高速鉄道の営業キロ数を合わせたものよりも多く、乗車券価格は世界のどの国よりも安く、建設コストは他国の約3分の2だ。

「一帯一路」(the Belt and Road)に牽引されて、中国の鉄道は海外進出し、世界各国と鉄道建設の発展成果を共有するようになった。インドネシアのジャカルタ-バンドン高速鉄道は中国の高速鉄道が初めて全方位的かつ全面的に海外進出したプロジェクトであり、中国高速鉄道を世界の舞台へと押し上げた。

パキスタン・ラホールの地下鉄路線「オレンジライン」は中パ経済回廊初の交通インフラプロジェクトであり、中国企業が現地で1860人あまりの作業員を雇用し、現地の雇用を促進し、現地の人々の収入アップにもつながった。モスクワ-カザン高速鉄道は中国とロシアの協力における重大な戦略的プロジェクトであり、双方は中国の技術、装備を使用することで基本的共通認識に達した。ハンガリー・セルビア高速鉄道は中国と中欧・東欧国との旗艦プロジェクトであり、施工の各種準備作業が秩序よく進められている…。

国際定期貨物列車「中欧班列」も多国間協力による国際定期貨物列車の運行メカニズムをほぼ構築した。18年末現在、ユーラシア大陸の16カ国108都市を結んでいる。

今年5月23日、中国が設計・製造した時速600キロメートルの高速リニアテスト車両がお目見えし、来年末までに運行をスタートする予定だ。

中国人が1本また1本と築いてきた鉄道は「一帯一路」を通じて拡張と発展を続け、世界と共に中国高速鉄道の発展成果を共有するようになった。「中欧班列」の1便1便が中国の製品を世界各国に輸送し、中国の友情の輪はますます広がっていく。これこそが中国高速鉄道によってもたらされた中国の自信にほかならない。(提供/人民網日本語版・編集/KS)