米CNBCのニュースサイトは18日、「2020年の世界の高級品売上高は記録的減少も、中国では活況を呈している」とする記事を掲載した。中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)が20日、その内容を要約して次のように伝えている。

新しいリポートによると、中国が25年までに世界最大の高級品市場になるための準備が整っている。世界で高級品への支出が劇的に減少した今年、中国の国内市場はプラス成長が見込まれている。中国の裕福な人々は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、遠出はできないが、宝石や皮革製品、上質なワインなどを大挙購入している。

欧州と米国の高級品市場は歴史的に、海外からの旅行客、特に中国人旅行客に支えられてきた。コンサルティング会社のベイン・アンド・カンパニーはリポートで、中国の裕福な消費者は今後数年間、国内で多くの支出を行うようになると予測している。ベインのパートナー、フェデリカ・レバート氏は、ロックダウンに伴う店舗の閉鎖に関連し、「大陸間の旅行は11カ月間も中断している」とし、その結果として中国国内での高級品消費が「急増した」と述べている。

リポートによると、中国の消費者は昨年の世界の高級品支出の3分の1を占めている。中国本土は今年、前年比の成長を達成する唯一の市場になると見込まれている。

衣料品、宝飾品、時計、美容製品、アクセサリーなどの個人向け高級品の売上高は今年、09年以降で初めて縮小し、現在の為替レートで23%減の2170億ユーロ(約26兆7200億円)になるとみられる。この減少幅は過去最大だ。プライベートジェットやヨット、高級ワインなどを含む高級品市場全体は同様のペースで縮小すると予測されている。

リポートは、「パンデミックは一定程度、中国の高級品市場が2025年までに欧州と南北アメリカを追い抜くのに役立つだろう。その時、中国の消費者は世界の高級品支出の約半分を占めることになる」と指摘する。オンライン販売の成長と中国での力強さにより、世界の高級品市場は22年末または23年初頭までに2019年のレベルに戻るとみられる。(翻訳・編集/柳川)