2021年3月17日、中国青年網は、「日本製」に対する過度な依存や信頼をやめ、「中国製」の成長に自信を持つべきだとする文章を掲載した。
記事は、中国のネット上で近ごろ、「伊藤慧太」なる職人風の男性が日本の作務衣(さむえ)を着て「これは匠の心の伝承です」とにこやかに語る広告動画が注目を集めたと紹介。日本の老舗工場の4代目だという「伊藤慧太」が作ったとされる鉄鍋が昨年ごろより中国のECサイトで飛ぶように売れていたと伝えた。
そして、「一生において一つのことだけをやる」というキャッチコピーが中国人の心を打ったとされる「伊藤慧太」の鉄鍋について、実は中国の工場で生産されたもので、「伊藤慧太」も中国人俳優が扮(ふん)していたことが昨年末に発覚し、当局が立件の上、調査を開始したと紹介している。
その上で「このような事例は、これまでにもしばしばあった」と指摘し、2015年ごろよりブームとなり、日本を訪れた中国人観光客が争うように買って帰った温水洗浄便座が実は中国で製造されたものだったという事例を挙げた。
また、これまでもてはやされてきた日本の「企業家精神、匠の精神」が色あせてきており、17年には神戸製鋼による偽装問題が取り沙汰されて注目を集めたほか、商工中金、日産、スバルといった企業でもデータの偽装や不正が見つかったと紹介。そして今年に入って小林化工が薬品の異物混入問題により行政から116日間の営業停止処分を受けたことにも言及した。
記事は、「この100年余り、早期に工業化を実現した日本は工業力、人材育成、技術の蓄積、研究投資において中国を大きくリードしてきた。また西洋の経済学理論上、日本の資本主義自由経済は中国の社会主義計画経済より活力を持つとされ、日本の起業家精神や匠の精神がもてはやされてきた。しかし、日本の製造業は明らかに衰退の道をたどり、中国の製造業が輝かしい成果を得つつあることを事実が物語っているのだ」と評している。(翻訳・編集/川尻)