2021年4月6日、澎湃新聞によると、昨年に賞を獲得した中国人作家によるエッセイ作品の一部が、以前出版された別の作家の著作を無断使用したものだったとして物議を醸している。
記事によると、中国のネット上で先ごろ、作家の呉徳風(ウー・ダーフォン)氏が書いた「1本の雨傘」の内容をめぐって、2013年に出版された作家・趙川(ジャオ・チュアン)氏の作品「台湾老兵口述歴史」の一部内容を盗用しているとの指摘が出た。
呉氏は2日に「1本の雨傘」はオリジナル作品であるとしつつ、「台湾老兵口述歴史」内の話を参考にしたと釈明。「この文章による金銭の授受は発生しておらず、盗用には当たらない。問題になっている文章は削除する」と語った。
また、呉氏自身が昨年12月に中国作家網(ウェブサイト)上で発表した文章の中で、「12月11〜13日に開かれた2020年中国散文年次総会で、私の『1本の雨傘』が2等賞に選ばれた」と書き込んでいたとの指摘に対して、呉氏は「受賞取り消し申請を行う」と回答したという。
一方で、趙氏は3日に「『台湾老兵口述歴史』は10年に台湾駐在記者として派遣された時に書いたもの。出版後に大きな反響があると同時に、版権の侵害行為も多く、同意を得ないまま転載したり編集したりする大手メディアもあった」と述べるとともに、「今回初めて個人名義で作品を盗用された。盗用者には、これが明らかな盗用行為であることを自覚してもらいたい」とし、公開謝罪を求める姿勢を示した。(翻訳・編集/川尻)