2021年9月9日、日本の華字メディア・日本華僑報は、一家3人が新型コロナに感染した在日中国人の体験談を紹介する記事を掲載した。

名古屋に住む呉(ウー)さんは妻と20歳になる大学生の息子と3人で暮らしている。8月初めに息子が突然発熱し、その後新型コロナの感染が確認された。妻も直後に感染が発覚したため、呉さんは1人で家の外で寝泊まりし、妻と息子の面倒を見る生活を始めた。

しかしそのわずか2日後、呉さんも新型コロナに感染したため家に戻った。その際、今後一定期間家族全員が隔離生活を送ることから、人に頼んで日用品を買い込んでもらった。

自宅療養中は現地の行政が食事を届けに来てくれたため、食の問題は起こらなかった。しかし妻と息子は38〜39度の高熱が長く続き、咳もひどかった。医療スタッフが様子を見に来ることはなく、行政からは解熱剤とパルスオキシメーターしか支給されない状況に絶望感を覚えた呉さんだったが、たまたま同郷者を通じて順天堂病院の中国人内科医師と連絡を取ることができた。この医師は中薬製剤とともに各症状の対処法、生活での注意事項、解熱剤の服用をやめなさいといったアドバイスをくれたという。

呉さんがこのアドバイスに従って妻と息子の看病を続けたところ、自身を含めて病状は急速に好転していき、14日後には無症状の状態で自費によりPCR検査を受け、3人とも陰性の結果が出た。

呉さんは「命の尊さを感じるとともに、日本の感染対策におけるさまざまな問題が見えた。解熱剤とパルスオキシメーター以外に何の医療支援もしてくれなかったし、高熱が出た時も全く相手にしてくれなかった。生活上の支援も食事以外には何もなく、生活用品の買いだめがなかったら、まともに日々を過ごすこともできなかった」と日本の新型コロナ体制を批判した。

一方で「大事な時に、中国人医師から貴重な中薬製剤と適切な指導が得られたことで病魔と戦う勇気が起きた。日本でコロナ患者を扱う時に不足しているのは、患者を安心させるという点だ。大事な時に頼りになるのは、やっぱり同胞だ」と感動した様子で話した。(翻訳・編集/川尻)