2021年10月6日、中国メディアの海外網は、日本の研究者がヒトに感染する新たなウイルスを発見したと報じた。

記事は、北海道大学などの研究グループが2019年に発見した新種の「エゾウイルス」に関する研究結果を9月に学術誌上で初めて発表したことを紹介。このウイルスにヒトが感染すると39度の高熱が出る可能性があると伝えた。

そして、19年に北海道の森林を散歩していた41歳の男性がマダニにかまれた後、発熱と足の痛みを訴えて入院した際、検査の結果マダニを媒介とする既知のウイルスに感染していなかったことから、同大学の研究者らがその血液サンプルを分析し、エゾウイルスの発見につながったと説明。ウイルス発見以前の14年から現在までの間に日本で少なくとも7人がエゾウイルスに感染していたことが分かっており、39度の高熱が出るとともに血小板や白血球の減少、肝機能障害などが一部で見られるものの、死亡例はないと紹介している。

日本で新種のウイルスが見つかったというニュースは中国のネット上でも注目を集め、中国版ツイッター・微博のホットワードランキングでも一時2位に入った。中国のネットユーザーは「あくまで発見されたというのが2019年ということで、それ以前から感染は起きていたんだな」「世界各地にさまざまなウイルスが存在する。今は(新型コロナの影響により)人と人、国と国の隔離が行われているが、今後これを以前の状態に戻すべきかどうか考えさせられる」といったコメントが見られた。

また、「14年から感染者が出ているウイルスを19年に発見したというのはおかしいし、それを今ニュースにするのもおかしい」という時間軸の整理ができていないユーザーが多いようで、「何が新発見だ。パニックをあおり立てようとしているだけじゃないか」「わざとホットワードランキングに載るような伝え方をしてパニックを起こすなんて、一体何がしたいのか」いった感想も少なくない。これに対して「19年に見つかったけれど、それ以前からウイルスは存在した。19年に見つかって研究を進めた成果を21年に発表してニュースになっただけのこと。どうして理解できないのか」とたしなめるユーザーもいた。

さらに、「高い伝染性がなく、死亡率も低いウイルスなのに、みんな騒ぎ過ぎではないか」といった感想も出ている。(翻訳・編集/川尻)