2022年5月9日、中国メディアの和訊は、米アップルが新型コロナ以降中国の技術者への依存を強めているとする記事を掲載した。

記事は、新型コロナの感染が拡大する前はアップルが毎月数百人の米国人エンジニアを中国に派遣し、代理生産企業の監督を行っていたと紹介。それが新型コロナによってできなくなり、中国本土のエンジニアに一層依存するようになったとした。

そして、アップルが20年のiPhone 12の発売こそ延期になったものの、それ以降は新製品を予定通りリリースしていることについて、情報筋が「ローカル化に取り組んだおかげ。中国のエンジニアは製品サイクルの維持に向けて一層大きな責任を担うことになったが、これは中国人従業員の技術力が日増しに高まっていることの表れだ。この数十年、アップルやその他外資企業がエンジニアや技術者を育ててきたことで、中国人従業員の技術も磨かれてきたのだ」との見解を示したことを伝えている。

また、アップルがライブなどの手法を取り入れることで、カリフォルニア州にある本社の従業員がリモートで中国の工場の状況を把握できる体制を作り上げているとも説明。「重要な意思決定や製品デザインといったコアなタスクは本社に集中させている。本社の一部エンジニアはすでに何らかの方法で中国に赴いてはいるが、その規模は以前に比べれはほんの一握りだ。アップルがこれまで集中的な意思決定で知られてきたことを考えれば、現在の生産管理のローカル化は注目に値する。アップル以外にも、フォルクスワーゲンが多くの業務をローカル化する取り組みを進めている」という情報筋の話を紹介した。

記事は、生産管理を中国のローカルスタッフに任せる取り組みについて、アップルは何もコメントしていないと伝えた。(翻訳・編集/川尻)