40℃に近い猛暑の中、新たな古船全体引き上げ専用作業船「奮力」号が7月15日、南通市を出発し上海市に到着し、そして引き渡しされた。新華社が伝えた。

同船は上海で特殊な使命を遂行する。「大力」号と協力し、中国の水中考古学調査で現在まで見つかった最大規模の木製沈没船「長江口2」号を引き上げ、港に戻る。

長江口2号は清時代・同治年間の貿易商船であり、中国の水中考古学調査で現在まで見つかった最大規模で、保存状態が最も完全な、船内に大量の文化財が存在する木製沈没船だ。現在は上海市崇明区横沙島の北東部の横沙浅灘の水中に眠っている。古船の船体は海底から5.5メートル下の位置に埋まっている。考古学調査によると、この清朝の古船の全長は約38メートルで、31の船室が見つかっている。中には多くの素晴らしい文化財がある。

国家文物局と上海市政府は今年3月2日、長江口2号古船考古学調査・文化財保護プロジェクトの正式な開始を発表した。長江口2号の全体を安全な上に、完全な状態で引き上げて移動するため、上海市文化・観光局は交通運輸部(省)上海引き上げ局と共に新たな引き上げ専用作業船を独創的に設計し、「奮力」号と名付けた。

奮力号の全長は約130メートル、幅は34メートルで、両端に同時引き上げ装置があり、船体の中部には開口部があり、縦56メートル、横20メートルの巨大「ムーンプール」を収めている。同船は引き上げ、輸送、ドック入り、積み下ろしなどの機能を一体化し、将来的に長江口2号を海底から直接引き上げ、ムーンプールに入れ、上海船場1号ドックに輸送し、積み下ろしを行う。

上海市文化・観光局の発表によると、国家文物局の指導を受けながら、考古学、潜水、物理探査、引き上げ作業など複数分野のスペシャリストからなる水中考古学チームが海上で35日奮戦し、長江口2号の境界と深さを正確に特定した。古船の全長は約38.1メートル、幅は9.9メートルで、船首が南を向いていることが確認された。考古学従事者はさらに舵、錨、係船ロープ、建築材料、紫砂壺などの散乱した文化財を取り出した。今後の古船全体の引き上げ段階に散乱した文化財が失われるのを最大限に防ぎ、古船の情報の完全性を保護する。

これまで長江口2号の全体引き上げの中心だった作業船「大力」号は7月6日、古船遺跡現場事前処理段階の作業を終え、港に戻った。大力号は現在、短期間の休憩中で、今年8月中・下旬に再び古船遺跡現場に向かい、全体の引き上げ作業を開始する。長江口2号の引き上げが目前に迫っている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)