中国・湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州の飲食店で、和服を着た2人の女性客に別の女性が詰め寄る騒動があり、ネット上で物議を醸している。

現場で撮影された映像では、女性が和服を着て席に座る2人の客に対して「その服を脱ぎなさい!」などととがめ、和服の女性は「それならその携帯電話も使わなければいい。携帯電話の中の物は全部日本のなんだから」と反論。女性が「これは中国ブランドよ!」と言い返すと、和服の女性は「中国ブランドでも中身は日本のなのよ」と応じた。女性は「われわれは国辱を忘れてはいけない!」と叫んでいる。

この騒動は中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でトレンド入り。ネットユーザーからは「敏感すぎる」「和服が好きだからといって愛国心がないことにはならない。行き過ぎだと思う」「和服を禁止する法律はない」「国慶節当日だったらまずいけど、特別な時と場所でなければ構わない」「誰がどんな服装をしようが自由だ」といった声が上がった。

一方で、「そちらに好きな服を着る権利があるというなら、われわれにもののしる権利がある」「女性はよく言った。和服反対!」「服装の自由はある。和服以外はな!」「この時期に和服を着て外に出るなんて吐き気がする」「日本が侵略した当時、(中国の女性は)和服を着せられ慰安婦にされたんだぞ」「和服の意味を知っている人なら絶対に着ないだろう」「アメリカでは食事の際にチップを渡せという法律はないが渡さなかったらどんな顔をされるか。それと同じだ」などと反発する声が多い。

中国では最近、日本の文化や要素に対する批判の声が高まっている。先日、江蘇省蘇州市の淮海街で日本のアニメのコスプレで浴衣を着ていた女性が警察に高圧的な取り締まりを受けたことが物議を醸したほか、7〜8月には各地の「日本風夏祭り」にクレームが殺到し中止が相次いだ。このほかにも、公園などに設置された日本風の像などが相次いで批判の対象になっている。(翻訳・編集/北田)