2022年11月12日、中国メディアの環球網は、EU(欧州連合)がオーストラリアとの関係を修復して中国、ロシアに対処しようとしていると米メディアが報じたことを伝えた。

記事は、アジアで間もなくG20サミット、ASEAN関連首脳会議、APEC首脳会議という3つの重要な国際会議が開かれることに世界が注目する中で、EUが地政学的争いにおけるカードを増やすべく盟友との連携強化を模索しているとした上で、米ブルームバーグの11日付報道を引用。フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長とシャルル・ミシェル欧州理事会議長が16日にインドネシア・バリ島で開かれるG20サミットに参加し、会期中にオーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相と会談する予定だと伝えた。

そして、ブルームバーグがEU首脳の動きについて「EUはオーストラリアとの関係を修復し、協力を強化することでロシア、中国に対応する構えだ。EUはオーストラリアをウクライナ支持の『親密な盟友』と認識するとともに、環境保護やデジタル製品材料分野の戦略的パートナーと位置付けている」とし、EUがこのほかにオーストラリアと宇宙開発や国際輸送といった分野でも協議を進めたい意向であると報じたことを紹介している。

EUとオーストラリアを巡っては、オーストラリアがフランスとの間で結んでいた数百億ドル規模の潜水艦調達契約を昨年9月に突然破棄し、米国、英国の原子力潜水艦を購入したことで関係が急速に悪化した。記事は、ブルームバーグが消息筋の話として、フランスを含むEU加盟国政府がオーストラリアの新政権との関係強化に乗り出す時期だと認識していると報じたことを伝えた。

記事はまた、スコット・モリソン前政権時に悪化した中国との関係についてアルバニージー首相が今月11日に、中国との関係安定を望むとの意向を示す一方で「両国関係を改善したいのであれば、中国政府は対オーストラリア輸出製品の取引規制を撤廃しなければならない」と注文を付けたことを併せて紹介した。(翻訳・編集/川尻)