2022年11月13日、中国メディアのZAKERは、「誰が真っ先に時速1000キロのスーパー高速鉄道を実現するのか」とする文章を掲載した。

文章は、近年各国で積極的に時速1000キロを超えるスーパー高速鉄道の実現に向けた研究開発が進められており、中でも米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク氏が最も早い時期にスーパー高速鉄道の概念を打ち出したと紹介。ロサンゼルスの深刻な交通渋滞にうんざりしていたマスク氏が13年に超高速公共交通システム「ハイパーループ」構想を発表したとし、アルミニウム製のカプセルを鋼鉄のチューブ内にセットし、チューブ内の空気を抜いて真空状態にした後、目的地に向けて砲弾のごとく発射する仕組みであるとした。

そして、マスク氏がこの「ハイパーループ」について、高速、安全、低エネルギー消費、低騒音、環境保護などの長所を持ち、自動車、列車、船舶、飛行機に続く第5の乗り物として大いに期待を寄せたものの、9年が経過した現在に至るまで目立った進展は見られない状況だと指摘。米バージン航空傘下のバージン・ハイパーループの開発がややリードており、2年前にネバダ州の砂漠で初の有人走行試験が行われ、500メートルを15秒で走行したと伝えている。

また、中国では今年10月末に世界初の超高速輸送試験設備として、1トン以上の物体を最大で時速1030キロに移動させることができる「電磁橇」の施設が運用を開始したほか、1月には設計最高時速620キロを誇る高温超伝導リニアモーターカーのプロタイプ車両と実験線がラインオフしたと紹介。「ハイパーループ」は1キロ当たりの製造コストが高速鉄道の約8倍と非常に高価であり、西南交通大学の専門家からは「実用化されるのは少なくとも30年は後の話」と予測されているのに対し、中国が開発する高温超伝導リニアはすでに基本的な機能の開発ができており、実現可能性が高いとした。そして、将来的には時速1000キロ以上で走行が可能になるだろうと伝えた。(翻訳・編集/川尻)