2017年8月9日、韓国・聯合ニュースなどによると、第2次大戦中に長崎・端島(軍艦島)に強制徴用された朝鮮人らの姿を描いた韓国映画「軍艦島」が韓国に続き米国・カナダでも公開され、ヒットの兆しを見せているという。

同作を配給するCJエンタテインメントは、「軍艦島」が3日の米国での公開以降、初の週末の売り上げが40万ドル(約4400万円)を記録し、スクリーン当たりの平均興行収入が同期間に公開された「ダンケルク」や「ダーク・タワー」を抜き北米全体で5位に入ったと明らかにした。

また、映画の興行収益を調査する米レントラックによると、「軍艦島」の公開週末の売り上げは、2015年に北米でヒットとなった韓国映画「国際市場で逢いましょう」の同期売り上げ(32万ドル=約3500万円)よりも高く、昨年好評を博した韓国映画「暗殺」「新感染 ファイナル・エクスプレス」の記録も上回っている。

米現地メディアからも高評が相次いでいる。ニューヨーク・タイムズは「リュ・スンワン監督は巨大かつ複雑な設定の中でカメラを巧みに動かし、クライマックスでは観客に強力な経験を与えた」「戦争のトラウマと癒えることのない苦痛を生々しく見せてくれた」と伝え、ロサンゼルス・タイムズは子役のキム・スアンについて「リアルな演技が物語の重心になる」とその演技力を高く評価した。

韓国では公開前に「今年最大の期待作」ともされた同作だが、いざ公開されるやスクリーン独占問題や歴史の描き方・ストーリーで物議を醸し、公開2週目に早くもヒットに陰りが出始めたとも報じられている。

そうした中での海外でのヒットの報に、韓国のネットユーザーからは「海外の人がたくさん見てくれるとは、うれしい知らせ」「いっそこうして海外で広まることの方が重要だね。国内で受けた傷が海外で癒やされますように」「海外でヒットして、軍艦島の問題が国際的に広く知れ渡るといいな」と期待する声のほか、「僕も偏見に満ちた悪評に流されて、韓国国民が見逃してはいけない作品を見ずに後悔するところだったよ!」と作品を「見直した」といった声が寄せられている。

また、すでに作品を見たという人からは「面白かったよ。なぜ国内ではこんなにけなされているのか分からない」「胸が熱くなって余韻が長く残る感動的な映画だった。歴史認識を取り戻させてくれた軍艦島を応援する」との声も。

しかし多くの反対票を集めながらも、「今度は米国でも国の恥をさらすのか」「史実に基づかない映画が事実と受け取られそうで怖い」との意見も一部あった。(翻訳・編集/吉金)