台湾のアカデミー賞こと金馬奨(ゴールデン・ホース・フィルムフェスティバル)の授賞式が21日に行われ、チェン・ユーシュン(陳玉勳)監督の「消失的情人節」が5部門で受賞。ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督に終身栄誉賞が授与された。

台湾で毎年開催される金馬奨は、中国語映画を対象にした中華圏の三大映画賞の一つ。今年で57回目を迎え、21日に台北市の国父紀念館で授賞式が行われた。

今回最多の受賞となったのは、11部門でノミネートされていたチェン・ユーシュン監督の「消失的情人節」。最優秀作品賞をはじめ、最優秀監督賞や最優秀脚本賞など5部門で受賞している。

最優秀主演女優賞には、映画「弱くて強い女たち(原題:孤味)」から81歳の女優チェン・シューファン(陳淑芳)が選ばれた。デビュー63年で初めての受賞となったが、同時に映画「親愛的房客」によって最優秀助演女優賞も受賞している。

最優秀主演男優賞に選ばれたのは、「親愛的房客」から39歳の俳優モー・ズーイー(莫子儀)。映画「台北に舞う雪」などで知られるモー・ズーイーは今回、初ノミネートで初受賞となった。

今回の金馬奨では、台湾映画界の巨匠ホウ・シャオシェン監督に終身栄誉賞が贈られた。授賞式には日本から是枝裕和監督も参加して、ホウ・シャオシェン監督を祝福。若い頃にホウ・シャオシェン監督の作品に魅了されたことが、映画監督になるきっかけの一つだったという是枝監督は、「血縁はないけれど、彼の息子だと思っています」と語り、ホウ・シャオシェン監督の偉業を称えている。(Mathilda)