サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選での帰化選手の起用をめぐり論争となる中、中国サッカー協会の陳戌源(チェン・シューユエン)会長は「帰化選手の起用に制限は設けていない」とコメントした。中国紙・広州日報が17日付で伝えた。

中国は最終予選4試合を終えて、1勝3敗の勝ち点3でグループBの5位となっている。ファンからは先日のサウジアラビア戦(2-3で敗戦)について、李鉄(リー・ティエ)監督がエウケソン、アラン、アロイージオといった帰化選手を先発起用しなかったことに疑問の声が上がっている。

これについて陳会長は、「帰化」は長期的な強化政策の重点ではないとする一方、「私は李監督に帰化選手の起用問題で制限をかけたことはない」と説明。「協会の指示」説を否定した。

では、なぜサウジアラビア戦で帰化選手は先発メンバーに名を連ねなかったのか。広州日報は「3選手はいずれもベテランでピークを過ぎている。代表チームは3選手の体力が90分間持たないとの認識で基本的に一致している。そのため、3選手が先発しなかったのは決しておかしいことではない」と分析した。

これについて、中国のサッカーファンからは「サッカーはマラソンじゃない」「体力はあっても技術がないんじゃどうしようもないぞ」「体力がもたなかったとしても、自国出身選手よりよっぽど使えると思うが」「帰化選手は70分間走ってくれるが、中国出身選手は90分間ピッチを歩くだけ」「たとえ半分しか動けなかったとしても、先発起用させればゲームの流れをつかめるかもしれない。先に相手に流れをつかまれると盛り返すのは難しい」など、反発する声が多く寄せられた。

また、帰化選手の起用について、「先発起用しないことが問題なのではない。この3人はいずれも攻撃的な選手なので、一緒に使ってこそ化学反応が起きる。1人だけ起用しても何も起こらない」「以前の広州恒大のような戦い方をすべき。前線は外国人(帰化)選手で固め、国内選手で必死にゴールを守る」などの声も出ている。

中国の本大会出場は厳しい状況だが、ここからの巻き返しはなるか。(翻訳・編集/北田)