中国のスポーツメディア・新浪体育は22日、「日本サッカーがまた大きなことを言った?笑うな、背後にあるものは恐ろしい」と題する記事を掲載した。

記事は、今年のワールドカップ(W杯)カタール大会に臨む日本代表のキャプテン・吉田麻也が史上初のベスト8入りを目標に掲げたことに言及。この目標に中国のネットユーザーは複雑な反応を示しており、「現実的ではない。自国開催ですらベスト16止まりだった上に、ドイツとスペインと同じ死の組。グループリーグを突破できたらそれだけで満足するレベル」との声が上がる一方、「高い目標だが決して実現の可能性がないわけではない」との声も出ていると紹介した。

その上で、「日本サッカーは目標を達成するための基盤が整っている」と指摘。それはサッカーにおけるピラミッド状の層の厚さであるとし、これは日本がさらなる高みへ上るための支えとして十分なものだとした。

記事はまず、欧州のトップリーグで活躍する選手が増えたことで、日本サッカー界全体に強豪国との対戦への自信が生まれたと説明。リバプールに所属する南野拓実はプレー時間が少ないにもかかわらずリーグ戦、カップ戦で結果を出したこと、鎌田大地と長谷部誠はフランクフルトのヨーロッパリーグ優勝に大きく貢献したこと、PSV所属の堂安律はオランダリーグ準優勝に貢献し、アーセナルの冨安健洋は主力として確固たる地位を築いたこと、古橋亨梧、前田大然、旗手怜央らはセルティックをリーグ優勝に導いたことなどを紹介した。

また、遠藤航(シュツットガルト)、伊藤洋輝(シュツットガルト)、浅野拓磨(ボーフム)、原口元気(ウニオン・ベルリン)、久保建英(マジョルカ)、伊東純也(ヘンク)らの名前も挙げ、「日本には現在、海外でプレーする選手が165人いる。これは、その国のサッカー人材の産出状況を表している」と指摘。「これらの選手がサッカーピラミッドの頂点であるなら、これだけ優秀な選手を輩出してきたいくつもの層はその土台となるものだ」とした。

その上で、ユース世代はJリーグの下部組織と高校サッカーという二つのシステムがあり、両者は競争しながらも補完する関係にあること、都道府県など地域ごとに何部にもわたるリーグが存在し、サッカー人材の土壌を支えていること、日本では段階的な育成プロセスを設けることで安定したレベルアップが図れるとの理念が浸透していることを説明。「このようなピラミッドがあれば、何度もトップを突き破るチャンスがあり、一からやり直す必要はない」と論じた。

記事は、日本サッカー協会が2000年に「50年以内にワールドカップ(W杯)優勝」という目標を掲げたことに批判の声もあったものの、女子は2011年にW杯優勝を成し遂げており、その背景にはやはり基礎的な人材育成のシステムがあったと指摘。「中国女子代表はアジアカップで番狂わせを起こして日本を破ったが、背後にある巨大なサッカーピラミッドは私たちが太刀打ちできないものだ」とした。

そして、「長期的なベースとなる仕事が絶え間ない人材の産出をもたらしているのが、このシステムの恐ろしさだ」とし、「日本はカタールW杯で敗れたとしても、新たな目標への挑戦の可能性を残し続ける。ピラミッドの先端がどんなに高くても、可能性がないということはない。このように地道に基礎を固めることで生まれたものを、底力と呼ぶのである」と論じた。(翻訳・編集/北田)