2022年6月16日、ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、サッカーワールドカップ・カタール大会の公式アプリで国籍選択欄に「台湾」がなかったことで台湾当局が不快感を示した問題で、主催者が「台湾」を追加したことを報じた。

記事は、カタールに入国して同大会を観戦するのに必要なIDカード「ヘイヤ」を申請するための専用アプリの国籍欄に「台湾」の選択肢がなく、台湾当局が15日に「台湾の主権を矮化している。純粋なスポーツイベントに政治的な干渉を行わないでほしい」と不快感を示したと紹介。その後「中国台湾省」との選択肢が出現したものの、その表記に対し台湾当局が再び反発し、世論からも批判の声が噴出したと伝えた。

そして、15日の遅い時間になってシステム上に中華民国旗を伴った「台湾」の選択肢が出現し、台湾外交部の欧江安(オウ・ジアンアン)報道官が記者会見で「ポジティブな発展」と大会主催者の措置を称賛、「感謝の意を示すとともに、評価したい」とコメントしたことを紹介している。

記事は、台湾当局の主権要求に対して中国政府は圧力をかけ続けており、世界各国や外国企業に対して公式文書、ウェブサイト上で台湾について中国の一部として示し、「中国台湾省」「中国台湾」などの呼称を用いるように要求していると紹介。今回の措置について「台湾側の珍しい勝利だ」と評した。

また、この措置に対する中国側の反応についても言及。中国外交部の汪文斌(ワン・ウエンビン)報道官が16日の記者会見で「台湾は中国の一部であり、一つの中国の原則が国際関係の基本準則である」と述べた上で、「われわれは、関係者が一つの原則を尊重するとともに、国際的なスポーツ大会における一貫した手法にてこの問題を解決するものと信じている」とコメントしたことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)