フィギュアスケートの羽生結弦が今年2月の北京冬季五輪に出場したことを「良かった」と振り返ったことが、中国のファンの間で大反響を呼んでいる。

羽生はフジテレビの番組「S-PARK(スパーク)」のインタビューを受けた際、「皆さんの見る目が変わって良かったと正直思っています。ソチ五輪と平昌五輪で2連覇していて、なんか完璧な人間みたいなイメージが強くあったのかなって。平昌五輪の『SEIMEI』のイメージとかが強いのであれば、北京五輪の羽生結弦は全然違う人物だったんだろうなという気がしています」と語った。

その上で、「羽生結弦でもこういうことあるんだとか、夢に向かってめちゃくちゃ努力してきたその痕跡が見える中で、結局夢かなえられなかったっていう。そういう泥臭さみたいなものを感じたからこそ、応援してくれるっていう人もいるんですよね。それが僕はうれしかった」と胸中を明かし、「その点において僕は北京五輪に出て良かったなと思いますし、幸せになれたなって思っています」と語った。

また、幕張公演でアクセルジャンプだけのプログラムを演じたことについて、「4回転半(4A)に向けて、絶対に夢を手に入れるんだっていう決意表明じゃないですけど…」「揺れ動いているように見えているんですけど、芯の中には4Aに向けての強い信念があって、その軸は絶対にぶれないみたいなものを表現しようと思っていた」と説明。「(北京五輪後の)記者会見では僕の4回転半はこれで満足ですみたいなことを言っていたんですけど、ダンスを独学で学んだりとか、いろんなことをして視点が変わっていく中で、まだ4回転半いろいろ工夫できるなってちょっと思っているんですよね」と明かした。

そして、「北京五輪で(痛み止めの)注射打ちながらだったからこそ、火事場のばか力みたいな、恐怖感のないアクセルが跳べたという状況の中で学べたことがかなりあるんですよ。その学べたことをもっと使っていきたいと思いますし、やっぱり4回転半には日々挑戦していきたいという気持ちは強くあります」と抱負を語った。

このほか、「究極のスケート像」について問われると、「やっぱり芸術性って大事だと思うんです。僕は音楽に乗せて滑ることがとても好きですし、僕は僕にしかできないステップだったりスピンだったりを追い求めていきますし、ジャンプという点に関してももっともっと練習してやっぱ今の羽生結弦が一番うまいな、技術的にも今が一番うまいなって思ってもらえるように常に努力し続けたいなって思います」とも語った。

このインタビューに、中国の羽生のファンからは次のようなコメントが寄せられた。

「見ていて泣きそうになった」

「彼が北京五輪に出場して幸せだって言ってくれて、涙が止まらなかった」

「北京五輪との『和解』ができて良かった」

「あなたが北京で幸せを感じてくれて本当に良かった。本当にありがとう」

「本当に泣いたよ。北京五輪の『戦神』はすべての人が敬服する存在」

「羽生結弦を知れたことは、本当に本当に幸せです」

「彼は私が思っていたよりも本当に強かった。彼はみんなの手本、みんなの光です」

「完璧な人は一人もいない。でも羽生くんの完璧を求める歩みは止まらない。強い体で生まれてきたわけではないのに、それでも彼は人類の極限に挑戦している」

「私はまだ4カ月前で止まっていたけど、彼はもう未来に向かって進み始めているんだ」

「北京五輪について私は気持ちの整理がつかなかったけど、あなたが『うれしかった、幸せだった』と言ってくれて私の気持ちも少し変わった。あなたの努力の痕跡こそが、一番心打つ姿なんだよ!」

「あなたはようやく、私たちが愛しているのが『勝利する羽生結弦』だけじゃなくて、『本当の羽生結弦』だってことを理解してくれたんだ。勇気と感動をありがとう。この応援があなたの力になったり、あなたに幸せを感じてもらえたりするなら、最高です」

「絶対に4Aをものにするという彼の信念に拍手」

「4Aの夢、あなたはきっと手に入れられるよ!」

「『絶対に(4Aの)夢を手に入れる』っていう言葉に感動すると同時に胸が痛くなった。夢が早くかないますように。そして、健康でけがなく過ごせますように」

「彼の言う通りフィギュアスケートには芸術性と技術が大事。だからこそ、彼のフィギュアスケートが大好き」(翻訳・編集/北田)