フィギュアスケーターの羽生結弦さん(27)のプロ転向をめぐる日本の週刊誌報道が、中国でも注目を集めている。

NEWSポストセブンは12日、羽生さんのプロ転向の背景には国際スケート連盟(ISU)の採点ルールへの不満があったとする記事を掲載。羽生さんが7月19日の記者会見後に限られたメディアだけに明かした胸の内として、「『自分って必要とされていないのかな』『羽生結弦、早く引退しろと言われているのかな』と思った時期もあって……つらいこともありました」と語ったことを紹介した。

その上で、繰り返される採点ルールの変更が「羽生いじめ」ではないかと指摘されていたことに言及。例として、羽生さんが4回転アクセル(4A)への挑戦を公言した直後に4Aを含むジャンプの基礎点を下げるルール改正が行われたこと、プロ転向の会見の1カ月前にそれまで5項目だった演技構成点のうち羽生さんが得意とする2項目が減らされたことなどを紹介した。

ほかにも、手ごたえのある演技をしたのに「演技構成点」が上がらないことに羽生さん自身困惑していたこと、過去のインタビューで羽生さんが「点数でもらわなくてもいいやって正直思いました」と発言していたこと、羽生さんの早稲田大学の卒業論文のテーマが「AIによる自動採点」だったことなども併せて紹介し、とあるスポーツライターの話として「ISUとの全面衝突も辞さない構え」と伝えている。

この報道は中国でも注目された。中国の大手スポーツメディア・新浪体育は「羽生結弦がISUの採点ルールを批判」とのハッシュタグを付けてNEWSポストセブンの記事を紹介。「この冬季五輪チャンピオンは、フィギュアスケートの採点ルールに不満を表明した」と伝えた。

中国のファンからは「批判した?何か問題でも?」「よくぞ言った」「ISUは批判されて当然。彼が言っているのは事実!」「フィギュアスケートをよく見る人ならみんな知ってること。彼が言っていることが事実ではないとでもいうの?」「彼の言っていることに間違いがある?不公平な待遇に対して抗議の声を上げてはいけないの?」など、ISUの採点システムに問題があるとの声が多数上がった。

また、「おかしな採点システムについて文句を言う資格は、フィギュアスケートのGOAT(Greatest Of All Time。史上最高)である彼が一番持っていると思うけど」「彼に対する採点がおかしいのは誰しもが知っている。ある選手は全く難しくない入りからのジャンプで羽生より高いGOE(出来栄え点)がもらえる。回転不足をごまかす選手もいるが審判は見て見ぬふり」「彼の不遇を思うと心が痛む」といった声も。

このほか、「批判?事実を捻じ曲げて報じるな」「ISUは批判されるべきだと思うけど、彼は『批判』はしていない」「羽生くんの遠回しな言い方は、十分にISUの顔を立てていると思います」「彼は採点に対して『批判』はしていない。点数が出ない感覚は確かにあっただろうし、それは事実。羽生結弦は人格者だ。プロ転向したからようやく自分の感じたことを話しただけ。それもとてもえん曲に」など、新浪体育が「批判した」と伝えたことに苦言を呈する声も出ている。(翻訳・編集/北田)