日本サッカー協会(JFA)の次期会長に宮本恒靖氏が就任する見通しとなったことに、中国のスポーツジャーナリスト・趙震(ジャオ・ジェン)氏が感慨をつづっている。

趙氏は宮本氏について「現役のころから印象深かった」と回想。「(中国の)孫継海(スン・ジーハイ)や李鉄(リー・ティエ)と同世代だ。彼の身長は中国のディフェンスほど高くはなかったが、サッカーIQが非常に高かった。そして何よりイケメンだ。当時、張玉寧(ジャン・ユーニン)、李東国(イ・ドングク)と共に日中韓3大イケメンの一角で、3人はいずれも芸能界で人気になるほどだろう」と述べた。

その上で、「彼について最も印象に残っているのは、孫や李がプレミアリーグにいたころ。日本では稲本潤一がアーセナルに、川口能活がポーツマスに移籍したが満足にプレーできなかった。宮本もウエストハム移籍を目指したが、結局、労働ビザの問題でかなわなかった。当時は選手の質の面で、日本と比較するとそれぞれの特徴があった」とした。

そして、宮本氏の“名場面”として、2004年のアジアカップ準々決勝のヨルダンとのPK戦を挙げ、「日本が2本のPKを外した際、彼はペナルティースポットの芝の状態が悪いと主審に掛け合い、逆側のゴールで行うことを要求したことだ。この明らかなルール違反の要求を主審は了承し、日本は奇跡の逆転勝利を手にした」と説明。「彼の抗議がなければあの大会で優勝していたのは中国だった」と主張した。

一方で、「あの年、われわれはアジアカップ優勝を逃し、ワールドカップ(W杯)出場も逃した。中国サッカーが衰退に向かうターニングポイントだった」とも言及。「実は、引退後の宮本の経歴は孫や李と変わらない。監督をしたり、解説者をしたり、サッカー協会に携わったりしている。ただ、結果は大きく異なっている。健全な枠組みの中では皆が正常な軌道に乗って上昇していくが、不健全な枠組みの中では天才も最後には悪魔に変わってしまう」とし、「中国サッカーには健全に向上できる環境がなにより必要なのだ」と結んだ。(翻訳・編集/北田)