2017年12月20日、韓国・JTBCは、急な積雪に対応するため韓国の街角に自治体などが設置している「融雪剤保管箱」のずさんな管理の実態を報じた。

20日、ソウルや近郊の京畿道(キョンギド)地域に大雪が降り、市民らの通勤や通学の足に影響が出た。都心部では除雪車が出動し作業が行われたが、除雪車が通りにくい地域も多い。こうした路地の多い住宅街などで活躍するのが、各自治体が設置する融雪剤保管箱だ。中には融雪剤の袋が備えられているはずなのだが、JTBCの記者がこの日ソウルの保管箱を確認したところ、空っぽの所が目に付く。先週の大雪以降、融雪剤が補充されていないようなのだ。

またソウル市は試験的に除雪道具箱も設置しているという。雪かき用ラッセルとほうき、スコップが各3本ずつ備えられており、市民が自由に使用できるものだ。もちろん使用後は元の場所に返さなければならない。しかし箱によってはすでにシャベルが2本消えた所もあり、同様の被害は別の道具箱でも発生しているとのこと。

融雪箱の方は、空っぽであれば「まだいい方」のよう。中には生活ごみの詰まった袋が捨てられていたり、包丁や鉄の棒、靴、酒瓶などが入れられている所も。肝心の融雪剤が凍ってしまって取り出せないケースもあるという。

またソウル市は融雪剤保管箱の位置情報をスマートフォン用アプリで提供しているが、このアプリの作動に障害が多く、市民の不満が募っているそうだ。

JTBCは「一部市民の身勝手な考えと地方自治体のずさんな管理から、最低限の安全装置である融雪剤保管箱が無用の長物になっている」と指摘。「誰もが使えるということはそれだけ責任が伴うものだ」とマナー順守を呼び掛けた。

この報道に、韓国のネットユーザーからは1500件ほどのコメントが寄せられている。「未開な市民意識。この上、除雪作業が遅れれば政府のせいにする」「管理が問題というより浅はかな市民意識が問題」など「市民意識」を非難する声が相次いでいる。

また道具箱などのサービスは「まだこの国のレベルに合ってない」との指摘も出ており、「防犯カメラを探して盗んだ人間から罰金を取るべき。こういう時は米国を見習って」と厳しい処罰を求めるコメントも。

その他にも、日本と関連して「7年前に日本に来てよかった。毎年感じることだけど、韓国との市民意識の差はひどい」「日本に追い付くには100年はかかるだろう」と嘆くユーザーもみられた。(翻訳・編集/松村)