2017年7月19日、韓国・ニューシスによると、韓国の書店で日本の小説ブームが巻き起こっている。

韓国の大手書店チェーン「教保文庫」によると、今月1〜15日の日本小説の売り上げは昨年の同期より約2倍も上昇し、急激な成長を見せた。中でも特に人気が高いのが村上春樹と東野圭吾の作品だという。教保文庫の関係者は「村上春樹は新作を出すたびに大きな注目を集める作家だが、今回の新作『騎士団長殺し』は『色彩を持たない多崎つくると彼が巡礼の年』以降約4年ぶりに発売された長編小説である上、分量と内容が『1Q84』に続く大作構成になっているため、より大きな期待が寄せられた」と話した。「海辺のカフカ」など1990代の出版界を席巻した作品の影響で村上春樹の愛読者は年齢層が幅広いという。

また、東野圭吾の作品については「多様なスペクトルを有している。地道に活動を続けて多くの作品を発表しているが、退屈な作品や期待以下の作品はなく、ストーリーの多彩さと引き込む力で愛読者を増やし続けている」と分析した。

韓国のインターネット書店「インターパーク図書」でも、今月1〜14日の間で村上春樹と東野圭吾の作品の販売量はそれぞれ、昨年同期比5326%、154%増加した。日本小説の人気が高い理由について、インターパーク図書の関係者は「日常で感じるささいな感情を細かく描写し、克服する過程を繊細に語る日本小説は読者の心を癒し、共感を得る力が高い」と説明した。また、気軽に読める淡白な文体で書かれていることも特徴だという。

韓国の永豊文庫でも6月17日〜7月16日の日本小説の販売量は昨年同期より約80%増加した。永豊文庫関係者は日本人作家の作品が韓国で大きな人気を博している理由として「長い時間かけて作り上げてきた厚いファン層と、楽に速く読める魅力的なストーリー展開」を挙げた。また、「社会的、歴史的な話題がたびたび扱われる点も読者の興味をそそり、小説を読む楽しさを倍増させている」と指摘した。

この報道を見た韓国のネットユーザーは「日本の小説は読者の微妙な感情を無理にでも引っ張り出そうとする」「日本の推理小説は設定や背景が細かくて面白いが、後半に入ると犯人が分かってしまい、つまらなくなるという短所もあるよ。最近の作品はそれを克服しようと努力しているが…」など日本小説に対するそれぞれの考えを寄せている。

また、「古くさくて嘘っぽく、大げさな韓国の小説と違い、日本の小説は表現力が豊かで平穏で、ジャンルを問わず面白く、1つ1つの文章が自然で美しい。韓国の小説は歴史小説以外読めたものではない。最初は面白くても後半から一気に退屈になり、そのままグダグダで終わる」「温かいストーリーの日本小説が好き。韓国の小説ももっと発展して世界に広く知られてほしい」など日韓の小説を比較する声も。

そのほか、「韓国の小説もたまに読むけど、相変わらず面白くない。韓国の小説には未来が見えない」「韓国の小説は暗い話が多く、読み終わった後に気持ちが重くなる」など韓国の小説に厳しい声を寄せるユーザーも多かった。

中には「日本人作家も素晴らしいけど、翻訳された文章がとても繊細だと感じる時がある。そのたびに翻訳者を心から尊敬する」との意見もみられた。(翻訳・編集/堂本)