2017年6月20日、新華網はこれまで中国でしばしば「日本一の清掃員」として取り上げられてきた新津春子さんについて改めて紹介する記事を掲載した。

記事は、新津さんが中国残留孤児の父親と中国人の母親を持ち、17歳だった1987年に両親とともに故郷の遼寧省瀋陽市から日本へ渡ったと紹介。日本語ができず清掃員として働く新津さんが、当時出会った師匠から聞いた「常に他人のことを考え、真心をもってやることこそ、掃除の本質である」という話に感銘を覚え、一生の座右の銘としたこと、清掃の本質を知り得た新津さんはさらに努力を重ね、全国の清掃員技能コンテストで優勝を果たしたほか、羽田空港を世界で最もきれいな空港へと導いたことを伝えた。

新津さんはここ2年、中国国内で大きく取り上げられたこともあって中国に講演しに行く機会が増えたが、中国での講演を重ねるなかである問題に気付いたという。それは、新津さんを招いた会社の上層部は清掃への意識変革の必要性を認識しているのに対し、指導する清掃員たちにその心構えができていないという「ギャップ」だ。

「清掃のやり方が変われば、全ての清掃員が向上心を持つようになり、意識が変わる。そうすれば中国の清掃業も日々レベルアップするはず」「清掃は人の心身を健康にする。私は本当にこの仕事が大好きだ。自分の好きな仕事で他人を健康にできるのなら、これほど素晴らしいことはない。私の技能を一生涯かけて中国や世界に伝えていきたい」と新津さんは語っている。(翻訳・編集/川尻)