アジアサッカー連盟(AFC)は20日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で発生した問題における制裁について発表した。

5月31日に行われた浦和レッズ対済州ユナイテッドの試合では、試合中に済州の控えの選手が浦和の阿部に肘打ちを見舞い、試合終了後にももみ合うなどの混乱が発生。試合を通じて済州の3選手が退場処分となっていた。

6月9日にAFCが下した処分では、退場処分になりながら試合終了後に審判に詰め寄ったチョ・ヨンヒョンに6カ月の出場停止と罰金2万ドル(約220万円)、浦和の阿部に肘打ちを見舞ったペク・ドンギュに3カ月の出場停止と罰金1万5000ドル(約165万円)、乱闘に加わったクォン・ハンジンに2試合の出場停止と罰金1000ドル(約11万円)が科された。このほか、済州に4万ドル(約440万円)、浦和に2万ドルの罰金も科された。

この処分を不服とした済州側は、AFCに処分軽減を求めて上訴。そして、20日に下された処分では、チョ・ヨンヒョンとペク・ドンギュの出場停止期間がそれぞれ6カ月から3カ月、3カ月から2カ月へと軽減された。済州の主張が認められた形だ。この結果を受け、日本のネット上では不満の声が噴出しているが、中国でも注目を集めている。

鳳凰体育に掲載された記事では、「韓国の選手は人を殴ったのに減刑?」との見出し伝えられており、今回の処分について「誰も想像できなかった」「こうした朝令暮改で、しかも故意に韓国選手をかばうようなやり方は、アジアのサポーターたちを納得させられるだろうか」と疑問を呈している。

また、ポータルサイト・今日頭条でスポーツ情報を発信している自メディア(小メディア)の中には「韓国が再びAFCに勝利した」と皮肉を込めたタイトルの記事を掲載し、「6月9日に下された処分でさえ、軽いと考える人が多く、大きな不満が巻き起こった」と伝えるところもあった。サッカー専門メディアの●球帝(●=りっしんべんに「董」)は、処分軽減の事実だけを伝えているが、同サイトではネットユーザーから「なぜ処分を軽減するのか」とAFCに不満を示すコメントが高い支持を得ている。

ただ、中国では同日にAFCが広州恒大の上訴を棄却したニュースにより注目が集まっている。広州恒大と香港東方の試合で、広州恒大のサポーターが「英国の犬」などと書かれた横断幕を掲げたことについて、AFCは2万2500ドル(約250万円)の罰金と無観客試合2試合の処分を科し、広州恒大側が上訴していた。なお、香港東方のサポーターも英国の旗を掲げており、「政治的な意味を持つ」としてクラブに1万ドル(約110万円)の罰金が科されている。(編集/北田)