2017年7月24日、環球時報は、河南省にある中国文字博物館が、古代中国の甲骨文字の解読に報奨金を出したとする香港メディアの報道を伝えた。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの23日付報道によると、同省安陽市の中国文字博物館では現在、古代中国の商(殷)王朝(紀元前17世紀ごろ−同1046年)時に書かれたとされる甲骨文字の解読者を世界から募集しているという。甲骨文には天気や税をはじめとするさまざまな内容が記載されていると見られ、解読できれば当時の生活や社会の様子を理解する手掛かりになるとのことだ。

中国ではこれまでに甲骨文字が約5000文字発見されているが、なおも約3000文字の意味が分かっていない。そこで同博物館は、報奨金を懸けることでより多くの国内外の学者にチャレンジしてもらおうと考えたのだ。

同博物館公式サイトの発表によると、全く手付かずの文字を解明した場合には1文字あたり10万人民元(約164万円)が、すでに諸説ある字義に新たな説を提起した場合には1文字あたり5万元(約82万円)が支給されるとのこと。同博物館ではクラウドコンピューティングやビッグデータを駆使した研究成果を奨励しているようだ。

鄭州大学の甲骨文専門家・劉風華(リウ・フォンホア)氏は「未解明の文字の多くは人名や地名で、名称が変わって手掛かりをつかめない地名も多い。経済的な理由で、甲骨文から離れる研究者もいる」と語っている。南開大学の朱彦民(ジュー・イエンミン)教授は「名詞や動詞が一つ解明されることで多くの甲骨文が息を吹き返し、当時の歴史をより深く理解できるようになるかもしれない」とプロジェクトの意義を説明した。(翻訳・編集/川尻)