オーストラリアの大学で中国人学生を侮辱するようなポスターが貼り出された問題で、中国外交部は25日、中国人学生の安全を守るようオーストラリア側に対応を求めた。環球網が伝えた。

ポスターは「注意!中国人学生のここへの立ち入りを禁止する。違反者は起訴および強制送還の可能性も」と中国語で書かれ、メルボルン大学やモナシュ大学に貼り出された。大学や関連団体のロゴが印字されていたが、大学側はすぐさま声明文を出し、関与を否定した。2校は構内のポスターを撤去し、現地警察は学校が提供したポスターのコピーや防犯カメラのデータを基に捜査を進めている。

同騒動について中国外交部の陸慷(ルー・カン)報道官は定例記者会見で、「中国国内で広く注目されている。オーストラリアの関連部門が適切な対応を行うことを願う」と述べた。

オーストラリアの全国学生連合(NUS)のSophie Johnston会長は、許可なくポスターにNUSのロゴを記載したことに違法性があるとして現在専門家に相談していると明かし、「ポスターの内容をもとに調査し、『Antipodean Resistance』という団体が浮かび上がった」と説明した。

「Antipodean Resistance」について中国メディア・澎湃新聞網は、「オーストラリアの極右団体で、白人至上主義の言論を繰り返し行っている」とし、米紙ニューヨーク・タイムズは25日「『Antipodean Resistance』が学校に民族差別的なポスターを貼り出したのは初めてではない。昨年12月にはメルボルン大学に『オーストラリアは白人の世界』とする内容のポスターを掲示した」と報じた。

ポスターに関してメルボルン大学やモナシュ大学の中国人学生からは怒りの声が聞かれているが、「学校関係者以外の犯行」と見る人が多く、成り行きを見守っている。(翻訳・編集/内山)