2017年7月24日、韓国・聯合ニュースなどによると、先ごろ韓国中西部、忠清北道(チュンチョンブクド)一帯を襲った集中豪雨で、1000年の歴史を生き抜いてきた韓国最古の石橋「鎮川(チンチョン)の籠橋(ノンダリ)」が一部流失していたことが分かった。

鎮川郡の発表によると、16日の集中豪雨により、籠橋の28の橋脚のうち22・25・26番目の3本の橋脚の一部が流失、橋脚間にあった天板石1カ所も流された。普段は観光客の散策コースなどに利用されている橋だが、郡は被害を受け通行を制限し応急復旧作業を行っている。

この橋は、1932年にまとめられた朝鮮半島の地理に関する書『常山誌』に、「高麗(918〜1392年)初期にイム将軍が築造したと伝えられている」と記録されている。「イム将軍」が指す人物としては、高麗初期に同地を治めた豪族か、13世紀の高麗の武臣か説が分かれているというが、いずれにしてもこの橋は800年以上の歴史を持つとされ、韓国では「国内最古の石橋」、また場合によっては「東洋最古の石橋」と表現されることもあるという。

橋は橋脚の両端を流線形にすることで水の流れの抵抗を減らすなど科学的原理に基づき設計されており、これまで長い歴史を生き抜き「1000年の神秘」とも呼ばれてきただけに、今回の流失には地元関係者のみならず韓国のネットユーザーたちも肩を落としている。

悲報を知らせる記事には、「なんと、もったいない」「そこにある石の一つ一つが遺産そのものなのに」「1000年の間、この地を守ってくれた石橋だ」「元通りにきちんと復旧してほしい」など破損を惜しむ声や、「人間は自然の前では限りなく弱い存在だね」「こんな雨はこの1000年で初めてだったのかな?」など自然の脅威に触れるコメントが寄せられている。

しかし一方では、「毎年流出して、そのたび補修してなかったっけ?」「1000年の間、まったく補修工事をしてないなんてことある?見てないからやってないと思ってるだけでしょ」との指摘や、「この世に永遠はない」「流失したこともまた歴史だ」と達観したような声も。

さらに「この橋が1000年の歴史なら、慰安婦のおばあさんたちは2000歳だよ」と、橋にまつわる歴史自体に疑問を投げ掛ける声もあった。(翻訳・編集/吉金)