2017年7月28日午前、韓国映画振興会の集計によると、26日に韓国で公開された映画「軍艦島」が、公開2日余りにして観客動員150万人を記録した。公開初日に97万516人の観客を動員し、すでに韓国のオープニング興行記録を塗り替えた同作だが、一方で「恥ずべき新記録」も打ち立てたと韓国の複数のメディアが報じている。

同作は、第2次大戦中、長崎・端島(軍艦島)に強制徴用された朝鮮人らが命懸けで島からの脱出を図る姿を描いた作品。韓国では「知られざる歴史」を扱ったというそのテーマがまず話題を集めたほか、ファン・ジョンミン、ソ・ジソプ、ソン・ジュンギなど日本でも知られる人気スターらが出演するとあって、いやが上にも期待が高まっていた。

そうした中での絶好調の滑り出しは必然とも思えるが、実はその成功の裏には別の要因があったのではと指摘されている。それが、「軍艦島」が公開初日に打ち立てた「もう一つの記録」だ。

「軍艦島」は初日、韓国で史上最多となる2027スクリーンで、延べ1万174回上映された。報道によると、韓国の映画スクリーン数は約2500、26日一日の映画上映は1万8440回。つまり、26日に韓国の劇場で上映された映画のうち、半分を超える55%余りが「軍艦島」だったのだ。一般的に、公開直後の作品が午後から夜にかけての「ゴールデンタイム」に集中的に上映されることを勘案すると、26日の韓国の映画館はほぼ「軍艦島」が独占していたとも言える。

映画監督のミン・ビョンフン氏は26日、SNSで「完全に狂っている。独・寡占を超えてこれは狂気だ」としてこの「独占」状態を強く批判、「新記録を超えてギネスに載せるべき。共生など期待もしないが、わずかの良心は持つべき。恥を知れ」と厳しいメッセージをつづった。

これには韓国のネットユーザーからも同調する声が多く寄せられており、コメント欄には「恥ずかしい記録に違いない。どんな映画であってもスクリーンの独占には反対」「観客1000万人突破しても意味ないね」「観客の選択を尊重してくれ」「これじゃシネコンに行っても意味がないってことか。いろんな映画を上映するのがシネコンのはずなのに」などの声が並んでいる。

また「急に見る気が失せた」「むしろこの話で作品に興味がなくなったよ」と、関連業者の手法にうんざりしたといったコメントもあった。(翻訳・編集/吉金)