2017年7月31日、韓国経済新聞は、オープンから2カ月が経過したソウル駅前の高架公園「ソウル路7017」の現状を伝えた。

同日、外国人の友人を連れ公園を訪れた大学院生のカンさん(27)は、オープン間もないはずの「名所」の様子に驚いた。公園のうち約200メートル区間に設置された数十の円形の植え込みが、すべてビニールで覆われているのだ。カンさんは「穴の開いたビニールがとても見苦しい。外国人にここを見せてあげようと思って来たのに恥ずかしい」と眉をひそめた。

ビニールをかぶせた理由について、施設を管理するソウル市は、公園のコンクリート床面に生じた亀裂の補強工事の影響で植物にセメントの粉が掛かるのを防ぐためとしている。

実は同公園は床面のあちこちに亀裂が生じており、現在、80カ所余りが確認されている。単純計算で2.5メートルに1カ所だ。亀裂はオープンから1カ月ほどの6月にも3カ所見つかり、安全問題も指摘されていた。当時、市は「補強作業をしており安全に問題はない」と釈明していたが、わずか1カ月で再び補強工事が始まったというわけだ。なお韓国の建築基準では、0.4ミリ以上の亀裂は補修が義務付けられているという。

今回も市は「美観問題から補強工事をするのであって、安全に問題はない」という立場を示している。セメントが乾く過程で膨張と収縮を繰り返すため、どんな建築物でも亀裂が生じるとの説明だ。また「公園下を通る車両の振動が伝わって特定区間に集中的に亀裂が生じている」とも主張した。

驚くべきことに、市が「オープン後に亀裂の補強工事が必要」という点を設計段階から把握していたことも明らかになった。市の関係者は「円型の植え込みを設置するという設計者の要求をのんだことから(床面の)素材の選択に制限があった」とし、「床をより厚くすれば亀裂が減少しただろうが、予算の関係でできなかった。セメントが完全に乾燥する来年初めまでは亀裂が続く可能性がある」と説明している。

現在、公園は亀裂を補修した跡が白いクモの巣のように広がり、工事現場で使われる立入禁止を示すテープや円錐形のラバーコーンがあちこちにみられる。そのため市民からは「オープンしてもう2カ月だが、工事現場なのか公園なのか区別できない」と不満の声が上がっている。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「総事業費のうち実際に工事にかかった費用はどれくらいだろう?」「施工会社と責任者を捕まえて白状させろ」など怒りの声のほか、ソウル市長への非難の声が相次いでいる。

また、「この公園、そのうち崩壊するのでは?」「ソウル路のアイデアは安全や効用面から無理があったと思う」「もう高架を撤去しようよ」といったコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)