2017年7月31日、韓国・JTBCなどによると、今年で5回目を迎えソウルの代表的な夏祭りとして定着しつつある「新村(シンチョン)水鉄砲祭り」に、一部不満の声が上がっているという。

今年は当初7月8、9両日の開催が予定されていたが、水不足問題から同29、30両日に開催延期となったこの祭り。ソウル随一の学生街でもある新村のメーンストリートに集まり、水鉄砲などで水を掛け合い涼を取ろうというものだ。

通りは店が立ち並ぶ繁華街のため、随所に掲げられた垂れ幕には「通行人に攻撃しないでください。それでこそ今後もお祭りが楽しめます」といった注意書きがある。しかし実際は、イベント会場外の歩道に向かって水を掛けたり、会場外で水鉄砲合戦を繰り広げたりする参加者も現れ、道行く人々は走って逃げたり傘で避けるなどする羽目に。中には、主催者が大きな散水機でまいた水で濡れてしまった人もおり、市民からはイベントに賛否両論の声が上がっているのだ。

もともとは「新村の商店街を活性化しよう」という趣旨から始まったはずが、肝心の商店主らからも不満が上がる。店の入り口で通行規制が行われたり、イベント用テントが設置されたりして、店に客が入りにくくなっているためだ。

また「水鉄砲祭りを装った飲酒祭りだ」との指摘も出ている。白昼にもかかわらず、通りのあちこちでは酒盛りが始まっていた。

さらにごみ問題も深刻だ。祭りの終了時刻が迫るにつれ、水鉄砲やアルコールの空き瓶、たばこの吸い殻などが通りに散らかり、区役所の清掃員が10人以上投入されるも、あふれ出るごみに片付けが間に合わないほどになった。

JTBCは「水鉄砲祭りが世界的な祭りに生まれ変わるためには、単に楽しむだけでなく、市民意識と共に主催側の準備もさらに必要だ」とリポートを締めくくった。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「この祭りに何の意味があるの?歴史も特色もないし、ただの外国のまねでしょ」「やるなら公園などでやるべき」とイベントに物申すコメントや、「国民の意識が低いのに、先進国だと勘違いしてイベントをやるから起こった問題」「韓国はまだこういう祭りを楽しめるだけの公衆道徳を持ち合わせていない」「国も国民もまだまだだな」と市民意識の低さを指摘する声が多く寄せられている。

また、韓国南部などでは依然として干ばつによる水不足が問題になっているため、「こんな状況で祭りをやる必要ある?」「祭りにかかった費用と水を雨が降らない農村に使ったらどんなにいいか…」との主張もみられた。(翻訳・編集/松村)