2017年8月3日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領とその長年の友人・崔順実(チェ・スンシル)被告らへの贈賄の罪に問われているサムスン電子の事実上の経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)副会長に対する2日間にわたった被告人質問が終了した。韓国・京郷新聞が伝えた。

李被告は、朴大統領(当時)を通して崔被告が事実上支配する財団に多額の支援金を拠出、その見返りとして、サムスングループ内の企業合併を成功させるため朴大統領に便宜供与を求めたとされている。しかし3日、ソウル中央地裁の公判で行われた被告人質問で李被告は、自身は賄賂の供与者ではなく朴大統領の強要の被害者だったと主張した。

李被告の主張によると、朴大統領との2人での面談の場は、便宜供与など何かを頼めるような雰囲気ではなく、財閥の後継者として育った身には生まれて初めてのような嫌みを言われ、すっかり委縮してしまっていたという。李被告は当時の様子について「大統領の目つきはレーザーのようだった」としたほか、朴大統領が敵視したテレビ局とサムスンがつながっているのではないかと大統領に指摘されたと明かした上で「女性の方からそうした嫌みを言われたのは初めてだった。父から叱られたことを除けば(人から叱られたことは)ないと思う」と自身の言葉で語った。

一貫して無罪を主張した李被告だが、記事は、「強要」と「贈賄」は理論上両立し得るとしている。ある法曹関係者は「サムスンは基本的に大統領府の強要によって金品を奪われたとの立場だが、強要を契機として職務と関連した金品を提供すれば贈賄罪が成立する」と説明した。

韓国のネットユーザーも李被告の発言には冷ややかで、「こんなこと言って恥ずかしくないの?プライドは?」「被害者ぶって、反省してる気配もないね。被害者は国民なのに」「最後までうそを通すつもりか?政界よりも財界の方が腐ってる」と厳しいコメントのほか、「あらまあ、そうでちゅかー」「演技の力が上がったね」とちゃかすような声も寄せられている。

また、「まったく器が小さい。こんな人がサムスンを継いだら10年でつぶれるよ」「生き残るためのひきょうな手。この様子じゃサムスンの未来は暗いね」「そんな目つきも受けて立てないで大企業のトップが務まるのか?」と、サムスングループの今後を懸念するコメントも寄せられた。(翻訳・編集/吉金)