2017年9月12日、韓国・文化日報によると、中国政府が韓国に対し行っているとされる高高度防衛ミサイル(THAAD)配備への報復に加え、北朝鮮による核実験という悪条件が重なり、韓国観光業界への打撃が大きくなっている。訪韓観光客の減少傾向は中国人のみならず他の外国人にも広がっており、団体客の予約キャンセルも出ているという。

北朝鮮が3日に6回目の核実験を強行した直後、ソウル市内のロッテホテルでは、外国人の団体客40人余りの宿泊予約がキャンセルされた。ロッテグループの関係者は、「予約者側から、北朝鮮の核問題などの理由により韓国旅行が難しいと伝えてきた」とし、「緊張が高まればこのようなキャンセル事例が相次ぐため、神経をとがらせている」と話す。ロッテホテルの売上高は、主に中国人客の激減によって下降傾向にあり、今年第2四半期の客室事業の売上高は前年同期比で11%減少した。

また北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14型」を発射した7月、韓国に入国した中国人客は前年同月比69.3%の大幅減少となった。中国人だけではなく、日本からの観光客は8.4%、中東・東南アジア19.1%、オーストラリア19.1%、アフリカ25.0%、欧州4.1%と、軒並み減少を記録した。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「最近、中国人旅行客はみんな日本に行っているらしい」「そもそも韓国に観光する場所があるのかな?。日本だけ見ても違いが分かる」「日本や欧州では歴史的な建物を保護し守る。韓国は政権が変わればすべて最初から作り直し。それが問題だ」など日本に関連した意見が複数寄せられている。

また「根本的に観光コンテンツが不足していることをTHAADと北朝鮮の核のせいにするのは考えものだ。中国に比べて文化遺産は良くないし、日本のように街がきれいで、人が優しいわけでもなく、香港・シンガポールのように素晴らしく都市化しているわけでもない。タイ・フィリピンのようにリゾート地の整備がよくできているわけでもないし、ベトナムのように物価が安くもない」と、日本に加え周辺国に関連したコメントも。

一方で、「観光業界はこれまでに十分に稼いだからいいだろう」「韓国がいつから観光で食べていく国になったというのだ?」「今、観光客の減少を心配している場合?」「北朝鮮の核問題に起因する損害賠償を北朝鮮・ロシア・中国に要求しよう」などとするコメントもあった。(翻訳・編集/三田)