2017年8月6日、韓国・日刊スポーツによると、先月26日の公開初日に97万人余りの観客を動員し韓国のオープニング興行記録を塗り替えた韓国映画「軍艦島」だが、公開2週目を迎え早くもその勢いに陰りが見え始めている。

韓国映画振興委員会の集計によると、同作は今月5日までに累計580万人の観客動員を記録した。しかし夏休みに入って競合作が続々公開される中、観客の関心は徐々に薄れることはあっても、これから「再燃」することはないとの見方が強いという。

「軍艦島」は約230億ウォン(約22億6000万円)の制作費が投じられた大作だ。その額は今年公開された韓国映画の中で最も多く、黒字達成のための損益分岐は観客700〜800万人に達する。ただ、軍艦島という素材に加え、韓国映画界を代表するファン・ジョンミン、ソ・ジソプ、ソン・ジュンギといったスターらが主演するとあって、公開前は「1000万人突破」は当たり前、興行不振はあり得ないという雰囲気だった。

しかし期待の大きさも災いしてか、作品の公開以降、観客から好評はあまり聞かれない。日刊スポーツは、同作が「観客が映画を通じて見たかった話を描くのに失敗」したために、観客が離れてしまったとの分析を伝えている。このままでは1000万人はまさに「夢の数字」で、せめて損益分岐点を越えることが当面の目標となりそうだ。

この記事には韓国のネットユーザーからも「ただのアクション映画だ」「正直言って、観客600万人でも多いと思う」「巨額を投じて豪華キャストをそろえたところで成功するとは限らない。それより国民の目線の高さに合わせた映画を作ってほしい」など、厳しい声が寄せられている。

また映画のストーリーについて、「観客は日帝時代の蛮行に憤慨したかったのに、監督は親日派に憤慨してほしかったようだ」「僕らが望んだのは(第2次世界大戦下のユダヤ人迫害を描いた映画の)『ライフ・イズ・ビューティフル』とか『シンドラーのリスト』みたいな作品だったのに」「もっと歴史の勉強をしてから映画を作るべき。何が脱出映画だ?」「商業映画で愛国心をうんぬんするのは気分が悪い」との批判も目立った。(翻訳・編集/松村)