2017年8月7日、韓国・毎日経済新聞が韓国にいまだ多く残る「後進的な構造の男性用トイレ」の問題を報じたところ、ネットユーザーから6000を超えるコメントが集まっている。

今年からソウル市内の大学で学ぶべく韓国を訪れたスイス人の男性(25)は、大学構内のトイレに入り面食らった。用を足している最中に人の気配を感じて振り返ると、トイレの入り口を通り過ぎる女子学生と目が合ってしまったのだ。あまりの恥ずかしさに顔が真っ赤になったという男性は、「外から小便器が丸見えの構造のトイレなどスイスでは考えられない」と不快感をあらわに話したそう。

記事によると、男性用トイレが「外から丸見え」という問題は、韓国の大学や地下鉄駅、高速道路のパーキングエリアなどを中心に深刻な状態だという。先のスイス人男性の例のみならず、他の大学や検察庁といった公共施設でも、利用する韓国人男性らからトイレの構造の問題を指摘する声は多い。学生からの不満が多く、状況改善のため学生自ら署名運動を始めた大学もあるほどだ。

しかしこうした問題、実はかなり以前から指摘されてもいた。2004年、市民団体の「トイレ文化市民連帯」がソウル市の男女150人を対象にアンケート調査を行ったところ、男女双方からこの問題に指摘があり、回答者の多くが目隠し用の仕切りの設置を希望した。しかし現在も「後進的な構造」のトイレが多いのは、自治体など行政が構造改善のための「スペース」と「予算」不足を口実に改善に乗り出してこなかった結果だと、連帯の代表は指摘する。

国の機関である行政安全部は今年5月、関連法を改正し、ようやく公衆トイレの設置基準を変更することとした。改正された基準によると、来年から新設・改装する公衆トイレは、通行人から内部が直接見えないよう設置しなければならない。しかし既存のトイレは規定対象外となるため、依然しばらくは「後進的な」トイレが残ることになりそうだ。

この問題について、韓国のネットユーザーからは「その通り。毎回気を遣うよ」「確かに開放的な所は不便。女性トイレと同じように作ってほしい」「男性用トイレは外からよく見える構造の所がすごく多い。本当に頭に来る」「女性の私が前を通る時もどうしても見えてしまう。お互いやりにくい」と男女問わず不満の声が多数寄せられている。

また、男性からは「韓国は男が生きにくい国だな」「これは明らかな性差別」との訴えや、「男性トイレに掃除のおばさんが入って来るのも困る」との声も。

そして「性別にかかわらずこれは基本的な人権の問題だ」との指摘もあった。(翻訳・編集/吉金)