2017年8月9日、台湾紙・自由時報電子版によると、台北市内で行われた安全保障フォーラムで、海上自衛隊の元艦隊司令官が「中国が海上軍備を増強するなかで、台湾が地域の海の安全に重要な役割を示す」と語った。

記事によると、台北市で8日に行われた「ケタガラン・フォーラム―2017年アジア太平洋安全保障対話」に出席した香田洋二元海上自衛隊自衛艦隊司令官が「海の安全という点から分析すると、台湾は重要な場所にある。南シナ海、東シナ海、西太平洋からインド洋に至るまで、台湾がその中心。バシー海峡は南シナ海と太平洋に出るための重要な航路で、台湾とフィリピンの間にある。中国の海軍基地は青島、寧波、海南島などいずれも東シナ海・南シナ海の沿海にあり、もし太平洋やインド洋に前進しようとするならば、必ずここを通ることになる。平常時は中国にも航行の自由が認められているが、戦時に日本や台湾などがこの突破口を実効支配できるかどうかが重要だ」と語った。そのうえで「台湾は日本、インド、フィリピンと密接に協力する必要がある。政治上の制限はあるものの、さまざまな手段を使えばまだまだ協力を強化することができる」と提言したという。

また、先日東南アジア諸国連合(ASEAN)と中国が合意した「南シナ海行動規範」の枠組みについては「中国はいつも多くの約束をしておいて、それから自らの行動を合理化してくる。中国の真の目的と、建前との間には隔たりがあるのが普通だ。それゆえ、中国との合意事項については最新の注意を払うべき」と呼び掛けるとともに、「台湾は南シナ海問題の対話に当然参加すべき」と語ったという。(翻訳・編集/川尻)